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2014年10月30日FOMCの結果待ちからNY金相場は小反落↓パラジウムは800ドルにのせ9営業日続伸↑

【金相場】29日のニューヨーク金相場はFOMCの結果を控えて様子見姿勢の強まりから小反落し、中心限月の12月限は1トロイオンス1224.90ドル(-4.50ドル)で取引きを終了。午後に結果発表を控えていた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、従来の予定通り量的緩和の終了が予想される事や、利上げ時期に言及する可能性がある事から、持ち高調整や、利益確定売りが出た事で金は相場を圧迫し、マイナス圏で取引きを終えた。
その後、通常取引後に公表されたFOMCの声明が市場の予想より、ややタカ派寄りとの受け止め方が多かった事から、外為市場でドル買いが加速。ドル建てで取引される金は割高感から相場を圧迫し下げ幅を拡大した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は28、29両日開催した定例会合後に声明を発表し、労働市場が力強さを増したと指摘した上で、資産購入プログラム(量的緩和=QE)の終了決定を明らかにした。インフレ率低下によるリスクについては重要視しない姿勢を示した。 世界的な景気減速や地域紛争については言及しなかったが、事実上のゼロ金利政策については「相当な期間」維持する方針を示し、改めて利上げを慎重に判断する姿勢を示した。米連邦準備理事会(FRB)は29日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、資産買い入れ額をこれまでの150億ドルからゼロとした。これに伴い、2012年9月に開始した量的緩和第3弾(QE3)は終了した。

国内の金相場は軟調に推移した海外相場を映し反落。買取ベースでは1gあたり4,552円(-20円)となりました。直近10日間の値動きは以下の通り。

≪直近10日間の金相場価格推移≫

10/30   4552円 (-20円)

10/29   4572円 (+24円)

10/28   4548円 (-23円)

10/27   4571円 (-8円)

10/24   4579円 (±0円)

10/23   4579円 (-13円)

10/22   4592円 (+16円)※最高値

10/21   4576円 (+27円)

10/20   4549円 (+19円)

10/17   4530円 (+13円)※最安値

直近10日間の金平均価格:4,565円/g




【パラジウム相場】29日のニューヨークパラジウム相場は9営業日続伸。中心限月の12月物は1トロイオンス800.70ドル(+7.35ドル)と9連日上昇し、先月25日相場以来5週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは買いが優勢となった前日の流れを継いで序盤から堅調に推移。一時、FOMCを前に結果を見極めたいとした動きから他貴金属同様に売りが優勢となったが、下値の790ドルを維持した後は、ドルの軟化やプラチナが上昇に転じた事を眺めパラジウムも切り返し、800ドルにのせるなど結局プラス圏でこの日も引けた。9日連続高は、8月(6日〜18日相場)以来最長となった。

国内のパラジウム相場は一段高を付けた海外相場を映し続伸。買取では1gあたり2,932円(+11円)と、9日相場以来およそ4週間ぶりの高値をつけました。直近10日間の値動きは以下の通り。

≪直近10日間のパラジウム相場価格推移≫

10/30   2932円 (+11円) ※最高値

10/29   2921円 (+43円)

10/28   2878円 (±0円)

10/27   2878円 (-11円)

10/24   2889円 (+70円)

10/23   2819円 (-16円)

10/22   2835円 (+65円)

10/21   2770円 (±0円)

10/20   2770円 (+43円)

10/17   2727円 (-49円)※最安値

直近10日間のパラジウム平均価格:2,842円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金は1トロイオンス1214.65ドル、パラジウムは789.70ドル、為替は1$108円99銭前後の値動きで推移しております。