相場情報

毎日の地金や貴金属などの相場動向、世界情勢やマーケット市況などをご紹介。

相場情報

HOME > 相場情報

2015年03月09日米の雇用統計改善を受け、早期利上げ観測の高まりから金は下げ幅を拡大↓

先週末6日のNY金相場は、米雇用統計の改善を受けた売りが加速し、大幅続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1164.30ドル(-31.90ドル)と、5営業日続落して取引きを終了。朝方発表された2月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数の伸びが前月比29万5000人となり市場予想(同24万人程度の増加)を大きく上回った。また、失業率も市場予想(5.6%)を下回る5.5%に低下するなど、労働市場の改善傾向が確認された事で、外為市場ではドルが主要通貨に対して大きく上昇。ドル建ての金は相対的に売り込まれたほか、改めて米の利上げ時期が意識された事も、金相場には圧迫要因となり相場は一段安へ。終始売りが優勢となったこの日の金相場は、終値では昨年11月13日相場以来およそ3ヶ月半振りの安値で取引きを終えた。
米労働省が6日発表した2月の雇用統計(速報値)によると、非農業部門の雇用者数は前月に比べ29.5万人増加し、市場予想の24万人増を大幅に上回った。また、2月の失業率は5.5%と、前月(5.7%)や、市場予想(5.6%)から減少し2008年5月以来の低水準となり、労働市場の改善が示された。米連邦準備理事会(FRB)は、次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、焦点である利上げ時期を巡り協議する予定となっており、今回堅調な雇用情勢が裏付けられたことで、市場ではFRBが想定よりも早く利上げに踏み切るとの観測が強まる見通しとなった。

今週5営業日の金相場は、ドル高に相場を圧迫されたほか、改めて米の早期利上げ観測が意識された事から、全日マイナス圏で推移するなど売りが優勢となった。また、週末6日に発表された米の雇用統計や、失業率が改善された事を背景に、一段と売りが加速し週末終値(1164.30ドル)では前週末(27日相場:1213.10ドル)に対して、1トロイオンス-48.80ドル(-4.1%)と、マイナスで越週。5営業日(3月2日~3日) の金平均価格は1トロイオンス1194.80ドルと、前週平均(2月23日〜27日:1204.50ドル)に対して-9.70ドル(-0.8%)となり、週間5営業日の値動きは以下の通り。

《NY金相場 先週の値動き(3月2日~6日)

03/02   1208.20ドル (-4.90ドル)

03/03   1204.40ドル (-3.80ドル)

03/04   1200.90ドル (-3.50ドル)

03/05   1196.20ドル (-4.70ドル)

03/06   1164.30ドル (-31.90ドル)
※前週末比:1トロイオンス-48.80ドル(-4.1%)

5営業日の金平均価格:1トロイオンス1194.80ドル
(前週平均比:-9.70ドル/-0.8%)



国内の金相場は先週末の海外相場が大きく値を下げた事を映し反落。買取ベースでは1gあたり4,869円(-97円)と、大きく値を下げ昨年12月25日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの安値へ調整されました。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1171.80ドル、為替は1$120円76銭前後の値動きで推移しております。