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2022年03月22日連休明けの国内貴金属は軒並み上伸↑金は3日続伸し、パラジウムは大台の11,000円台に再浮上。

【金相場】週明け21日のNY金相場は、ウクライナ危機を背景に安全資産の買いが先行したものの利確売りも出た事で、ほぼ横ばい推移。中心限月の4月限は1トロイオンス1929.50ドル(+0.20ドル)と、小幅高で取引きを終了。ウクライナに侵攻したロシア軍は包囲する南東部マリウポリの制圧を狙い攻撃を激化させるなどウクライナを巡る情勢は一段と悪化。ロシア国防省はウクライナ軍に対し、21日朝を回答期限として投降するよう要求したが、ウクライナ側は拒否し、「最後通告」の受け入れ拒否を理由にロシア軍が総攻撃に出る恐れがあるとの警戒感が広がった事から「質への逃避」の金買いが優勢となり、相場は一時1938.60ドルまで上昇した。ただ、買い一巡後は利確売りなどが進み上げ幅を縮小。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で、インフレが「あまりに高すぎる」と言及し、政策金利を引き締め的な水準に引き上げる必要があるとの見方を示したことから、米長期金利の指標とされる10年債利回りが一時2.3%台に上昇した事も圧迫材料となり、相場は行って来いの展開となった。

連休明け国内の金相場は、円安要因からプラス圏で推移し3日続伸。買取ベースでは1gあたり8,123円(+36円)と、14日相場(約1週間)ぶりの高値となりました。地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

03/22  8,123円 (+36円)

03/18  8,087円 (+47円)

03/17  8,043円 (+55円)

03/16  7,988円 (-90円)

03/15  8,078円 (-53円)

03/14  8,131円 (±0円)

03/11  8,131円 (+36円)

03/10  8,095円 (-204円)

03/09  8,299円 (+219円)

03/08  8,080円 (+75円)

10日間の金相場平均価格:8,106円/g



【パラジウム相場】週明け21日のNYパラジウム相場は、ウクライナ紛争が一段と激化する中、供給逼迫への警戒感から買い地合いが継続し上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス2537.30ドル(+44.30ドル)と、節目の2500ドル台に乗せ、終値では11日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。ロシア国防省は20日、港湾都市マリウポリのウクライナ軍に降伏を要求したがウクライナ側が拒否したと伝わり、紛争の一段の激化が警戒されパラジウムは時間外取引より買いが先行した。バイデン米大統領は25、26両日のポーランド訪問に先立ち、24日に開かれる北大西洋条約機構(NATO)やEUの首脳会議のほか、先進7カ国(G7)首脳会合に出席する予定。ロシアによるウクライナ軍事侵攻が激化し、停戦交渉が前進する兆しも見えない中、ウクライナ支援や対ロ追加制裁を協議する。これに伴い、EUも米国に続きロシア産石油輸入の禁止措置を検討するとの観測が浮上。国際市場でのエネルギー供給逼迫に拍車が掛かるとの懸念を背景に原油買いが加速しレンジを切り上げると、パラジウムも供給逼迫への先行き不安から買いが膨らみ上げ幅を拡大。相場は一時2600ドルを突破し、2608ドルまで買われる場面もあった。

連休明け国内のパラジウム相場は、買い優勢となった18日・21日のNY相場を映し上伸。買取では1gあたり11,088円(+148円)と、大台の11,000円台に再浮上し、14日相場ぶりの高値となりました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは急騰中。年初来から本日までにgあたり+3,234円(+29.1%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/22  11,088円 (+148円)

03/18  10,940円 (+726円)

03/17  10,214円 (-77円)

03/16  10,291円 (+165円)

03/15  10,126円 (-1193円)

03/14  11,319円 (-655円)

03/11  11,974円 (-181円)

03/10  12,155円 (-1359円)

03/09  13,514円 (+1100円)

03/08  12,414円 (-319円)

10日間のパラジウム相場平均価格:11,404円/g


13:20現在の金相場は1トロイオンス1941.55ドル、パラジウムは2ドル、為替は1$120円28銭前後の値動きで推移しております。