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2015年07月27日買いが優勢となった週末の海外相場を映して、国内パラジウムは反発↑

【パラジウム相場】週末24日のNYパラジウム相場は、前日までの安値反動から買い戻され反発。中心限月の9月限は1トロイオンス622.60ドル(+4.75ドル)と、3営業日ぶりに反発して、この日の貴金属市場では唯一プラスに転じて取引きを終了。序盤のパラジウムは、前日相場同様に米の利上げ観測を意識したドル高に相場を圧迫され売りが先行した。また、この日発表された中国の7月財新製造業PMIが予想外に低下したことや、ユーロ圏、ドイツの7月製造業PMI速報値も下振れたことで、需要の先細り懸念から軟調に推移した。しかし売り一巡後は、発表された米の経済指標(6月新築住宅販売件数)が事前予想を下回り、冴えない内容となった事から、外為市場ではドル売りが活発化。パラジウムは割安感から買い戻されたほか、同時に金やプラチナの切り返しを眺めて上昇した。その後は、この日も軟調推移となった米の株価や、原油相場安が嫌気され上値を抑えられる場面もあったが、週末を前にした持ち高調整目的の買い支えもあり、この日は3営業日ぶりにプラス圏で取引きを終えた。

週間5営業日のパラジウムは、ここ最近のリスク要因となっていたギリシャ問題が一先ず落ち着きを取り戻した事による支持があった一方で、市場の関心が米の利上げ時期に移行した事によるドル高に相場を圧迫され売り買いまちまちとなった。週間では値を上げた日が2日(21日・24日)、下げた日が3日(20日・22日・23日)となり、週初の20日では直近安値を下抜いて一代安値を付けたが、翌21日はここ最近の弱気推移から急激に巻き戻され持ち直す展開となった。週末終値(24日相場:622.60ドル)では、前週17日終値(619.00ドル)に対して1トロイオンス+3.60ドル(+0.5%)と、小幅ながら11週ぶりにプラスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス621.74ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NYパラジウム相場 先週の値動き(7月20日~7月24日)》

07/20   612.05ドル  (-6.95ドル)

07/21   629.45ドル  (+17.40ドル)

07/22   626.75ドル  (-2.70ドル)

07/23   617.85ドル  (-8.90ドル)

07/24   622.60ドル  (+4.75ドル)
※前週17日終値比:1トロイオンス+3.60ドル(+0.5%)

5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス621.74ドル





国内のパラジウム相場は、プラスに転じた先週末の海外相場高を映して堅調に推移。買取では1gあたり2,651円(+37円)と、本日はプラスに転じ買いが優勢となりました。

《7月現在までのパラジウム相場価格推移(買取)》

07/27   2651円 (+37円)

07/24   2614円 (-81円)

07/23   2695円 (+33円)

07/22   2662円 (+86円)

07/21   2576円 (-113円) ※最安値

07/17   2689円 (-49円)

07/16   2765円 (-27円)

07/15   2765円 (-27円)

07/14   2792円 (+65円)

07/13   2727円 (+65円)

07/10   2662円 (-16円)

07/09   2678円 (-38円)

07/08   2716円 (-151円)

07/07   2867円 (+16円)

07/06   2851円 (-65円)

07/02   2943円 (+119円) ※最高値

07/01   2824円 (+32円)

本日までの7月のパラジウム相場平均価格:2743円/g


11:30現在のパラジウム相場は1トロイオンス628.45ドル前後の値動きで推移しております。