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2014年05月01日金は値を下げ続落。パラジウムは反発し、再び直近高値へ

《金相場》NY金相場は、前日比ほぼ横ばいの1トロイオンス1295.90ドル(-0.4ドル)と、中心6月物は小幅続落して取引きを終了。米のFOMC政策発表を控え様子見ムードが広がる中、利益を確定する目的の売りが優勢になった事で金は値を下げた形に。昨夜発表された4月のADP全米雇用報告では、非農業部門の民間就業者数の増加幅が市場予想を上回ったほか、4月のシカゴ地域の景況指数も前月から大幅に改善し、為替市場ではドルが堅調に推移した事で、代替資産とする金は売りが先行。しかし、その後に発表された米の第1四半期(1~3月期)の実質GDP速報値は前期比年率0.1%増と、市場予想を大幅に下回った事で、市場ではドル安が進行。金相場には買い戻しが入り、一時1297ドル近辺まで値を上げるなど上伸する場面もあり、相場は往来した展開に。

国内の金は続落し、買取では1g4546(-24円)と、2日値を下げております。

《パラジウム相場》NYパラジウムは続伸し、中心の6月限は812.50ドル(+4.60ドル)と、2011年8月以来およそ2年9ヶ月ぶりの高値を更新して取引き終了。値を伸ばした背景に、依然として長期化しているウクライナ情勢や、南アフリカでの交渉難航、昨日発表された米の経済指標が良好な内容だった事が要因に。特に直接供給への懸念が不安視されているウクライナ問題や、南アのストが最近のパラジウム高騰の要因に。直近では800ドル台を維持し高値圏で推移している事からも、高値警戒感から一時調整による売りが出る場合も。

国内のパラジウムは値を上げ反発。買取では2,824円(+5円)と、昨日の下げ分を値戻し、先日4月28日につけた国内ではおよそ13年ぶりとなるパラジウムの高値に再び並んで上伸となりました。

現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金は1トロイオンス1289.45ドル、パラジウムは807.60ドル、為替は1$102円25銭前後の値動きとなっております。