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2014年07月18日金相場-今週5営業日の値動き

17日のNY金相場は大幅続伸。中心の8月物は1トロイオンス1316.90ドル(+17.10ドル)と、日相場の上昇率ではおよそ1ヶ月ぶりの上げ幅で取引きを終了。米の経済指標の1つ、6月住宅着工件数・住宅建設許可件数が増加予想に反し、昨年半ば以降で最低に落ち込んだ事を受けて、外国為替市場でドルが大きく下落。ドル建てで取引きされる金相場は割安感から買い進められ上伸。また、「マレーシア航空の旅客機が17日、ウクライナ東部上空で親ロシア派武装勢力によって撃墜された」との報道を受けて、金相場は一時1320ドルを超すなど大幅急伸。乗客280人と乗員15人の合わせて295人全員が死亡したと報じられた事を受け、ウクライナ情勢が再び悪化し、欧米とロシアの緊張が深刻化するとの懸念が広がり、リスク回避の動きから金は大きく値を伸ばし、1日の上げ幅では6月19日相場以来の大幅高でこの日の取引きを終了した。

国内の金相場も大きく値を伸ばし続伸。買取ベースでは1gあたり4,597円(+48円)と、日相場の上げ幅では先月20日相場以来およそ1ヵ月ぶりの上昇率を示し、4,600円台手前まで上伸しました。


今週5営業日(14日~18日)の金の値動きは、値を上げた日が3日(14日・17日・18日)、下げた日が2日(15日・16日)となり、週明け14日の金相場は、前週末にポルトガルの大手銀バンコ・エスピリトサント(BES)の経営不安が落ち着きをみせた事で、最近の上昇を受けた高値反動から海外相場が小反落。国内では為替相場がドル高に振れた事で、+5円と小幅ながら値を伸ばし3日続伸して始まった。翌営業日15日は、前日の海外相場が-30ドル超と、大きく値を下げた事を受け、国内相場でも大幅に値を下げ4営業日ぶりに反落。買取では4,563円(-96円)と、7月では初めてとなる4,600円を割り先月30日相場以来およそ2週間ぶりの安値まで急落。翌16日も海外相場が前日急落した流れや、米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長の発言を受けて続落した事を映し、国内の金も2日続落と軟調に推移。買取では4,538円(-25円)と、前日に続き7月安値を更新し先月19日相場以来およそ1ヶ月ぶりの安値へ下落。昨日17日は様子見ムードが強い中、海外相場が最近の急落した安値反動から買われたほか、外為市場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金相場に割安感が生じた事が金への強材料となり、4営業日ぶりに反発。海外相場がプラスに転じた流れを受け国内でも3営業日ぶりに反発し、買取では1gあたり4,549円(+11円)。本日は米の経済指標(6月住宅着工件数・住宅建設許可件数)が低調な内容だった事や、ウクライナ情勢が再び緊迫化するのではとの懸念から、地政学リスクを回避する動きが強まり、安全資産として金は買われ海外相場が再び1300ドルを超えるなど大きく続伸(中心8限月1トロイオンス:  1316.90ドル)。海外相場が大幅に値を伸ばした事を反映し、国内相場も大きく上伸。買取では4,597円(+48円)と、4,600円手前まで値を伸ばし、日相場の上げ幅では先月20日相場以来(1g+120円)およそ1ヵ月ぶりの上昇率となりました。

今週5営業日の金平均は4,581.2円と、先週の5営業日平均(4624.4円)に対し1g-43.2円(-0.9%)と、5週間ぶりに前週平均比でマイナスとなりました。

【今週5営業日 金の値動き(買取ベース)】

07/18 4,597円 (+48円)

07/17 4,549円 (+11円)

07/16 4,538円 (-25円)

07/15 4,563円 (-96円)

07/14 4,659円 (+5円)

今週5日間の金平均相場:4,581.2円(買取)


10:50現在の金は1トロイオンス1316.65ドル前後の値動きで推移しております。