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2017年02月08日NY相場の値動きを映して、国内貴金属はまちまちの展開に↑↓

【金相場】7日のNY金相場は、米新政権の政策運営に対する不透明感や、欧州の政治リスクが高まっているとの警戒感などが引き続き意識され、買い地合いが継続。中心限月の4月限は1トロイオンス1236.10ドル(+4.00ドル)と4営業日続伸し、前日同様に2016年11月10日相場以来およそ3ヵ月ぶりの高値を継続して取引きを終了。この日は、前日までの連騰に対する利益確定売りや、外国為替市場では未明からドル高・ユーロ安が進んだ事で金商品は割高感に圧迫され、序盤はやや売り押される場面もあった。ただその後は、対ドルでユーロが若干買い戻されたことに加え、イスラム圏7カ国国民の一時入国禁止措置などをめぐる米国内での混乱を受けてトランプ大統領による政権運営の先行きに不透明感が広がったほか、フランスやドイツなどの選挙への警戒感や、ギリシャ債務問題の再燃などが嫌気されて、逃避需要から金相場はプラス圏に浮上。その後もじりじりと値を上げる展開となった。

国内の金相場は、引き続き堅調に推移したNY相場を映して上伸。買取ベースででは1gあたり4,756円(+9円)と、小幅ながら値を伸ばし3日続伸。ここ最近の高値を抜いて、年初来高値の1月20日相場圏内まで再浮上しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

02/08   4756円 (+9円)

02/07   4747円 (+14円)

02/06   4733円 (+18円)

02/03   4715円 (±0円)

02/02   4715円 (+15円)

02/01   4700円 (+23円)

01/31   4677円 (-36円)

01/30   4713円 (+31円)

01/27   4682円 (+5円)

01/26   4677円 (-52円)

直近10日間の金相場平均価格:4,712円/g


【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、前日の大幅高に対する利益確定売りが出たほか、米新政権の政策運営に対する不透明感や、欧州の政治リスクへの警戒感から圧迫され反落。中心限月の3月限は1トロイオンス764.45ドル(-9.85ドル)と、売り優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、大きく値を上げた前日相場への反動から、序盤より利益確定の売りに押され軟調に推移した。また、未明からドル高・ユーロ安が進行し、ドル建てのパラジウムは割高感に押されたほか、発表されたドイツの12月鉱工業生産の落ち込み、加えて米新政権の政策運営に対する不透明感や、欧州の政治リスクが高まっているとの警戒感などが意識され相場を圧迫された。ただ、売り一巡後は、対ドルでユーロが若干買い戻されたことや、米国株の戻り、金相場の上昇を眺めて、パラジウムも買い戻され下げ幅を縮小した。

国内のパラジウムは、利益確定売りに押されたNY相場を映して反落。買取では1gあたり2,911円(-37円)と、前日の大幅高からマイナスに転じ、値を下げる展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

02/08   2911円 (-37円)

02/07   2948円 (+75円)

02/06   2873円 (-48円)

02/03   2921円 (-22円)

02/02   2943円 (+38円)

02/01   2905円 (+27円)

01/31   2878円 (-11円)

01/30   2889円 (+76円)

01/27   2813円 (-38円)

01/26   2851円 (-211円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,893円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1236.70ドル、パラジウムは765.45ドル、為替は1$112円21銭前後の値動きで推移しております。