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2017年06月14日国内金相場は5営業日ぶりに値を上げ反発↑一方、パラジウムはここ最近の急騰に対する反動から4営業日ぶりに反落↓

【金相場】週明け12日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を13、14の両日に控えて全体的に小動きな展開となる中、対ユーロでのドル高に伴う割高感に押され売り地合いが継続。中心限月の8月限は1トロイオンス1268.90ドル(-2.50ドル)と、小幅ながら値を下げ4営業日続落して取引きを終了。この日は売り買いのきっかけとなる新規の手掛かり材料が不足する中、早朝までは前週末清算値付近の水準で推移していた。しかし、その後は外国為替市場でドルが対ユーロで買い戻されると、ドル建てで取引される金相場は割高感からマイナス圏に転落。また、英国の総選挙などを控えて前週の前半に昨年11月以来の高値を付けたため、利益確定の売りが出たことも相場を下押しする要因となった。ただ昼ごろからは、13、14両日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが強まり、小幅な値動きとなった。今回のFOMC会合では追加利上げがほぼ確実視されているが、市場関係者は会合終了後に公表されるFOMC声明や参加者の金利見通し、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見から利上げペースに関する手掛かりを得ようとしている。また、FRBによる保有資産の縮小計画に関してイエレン氏が会見で具体的に言及するかどうかなども注目が集まっている。

国内の金相場は、NY相場では小動きながらマイナス圏で推移したものの、時間外取引での戻りや為替要因から、プラス圏に反転し上昇。買取ベースでは1gあたり4,808円(+16円)と、5営業日ぶりに反発し、ここ最近の連続安が一服する展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/14   4808円 (+16円)

06/13   4792円 (-23円)

06/12   4815円 (-22円)

06/09   4837円 (-20円)

06/08   4857円 (-10円)

06/07   4867円 (+7円)

06/06   4860円 (-3円)

06/05   4863円 (+11円)

06/02   4852円 (+15円)

06/01   4837円 (+29円)

直近10日間の金相場平均価格:4,839円/g


【パラジウム相場】週明け12日のNYパラジウム相場は、在庫減少や供給不足、原油高などを背景に引き続き堅調に推移し上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス864.25ドル(+8.05ドル)と、3営業日続伸し、連日で年初来高値を更新。中心終値では2014年9月8日相場(886.15ドル)以来およそ2年9ヶ月ぶりの高値を付けるなど、一段高で取引きを終了。この日のパラジウムは、価格水準を切り上げた前週末相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、このところの供給不足や在庫減少などから需給バランスの崩れや、投機筋による買い増しが相場を引き上げ、一時880ドル圏内まで値を伸ばす場面もあった。その後は、ドル高や米国株の下げ、一部で利益確定の売りも出たことから、やや上値を抑えられるも、プラス圏を維持し終値では一代高値を記録して取引きを終えた。

国内のパラジウムは、NY相場がここ最近の急騰に対する利益確定売りに押されたのを受けて、マイナス圏に反転し4営業日ぶりに反落。買取では1gあたり3,283円(-76円)と、前日に約2年3ヶ月ぶり(2015年3月10日相場来)の高値を付けるなど、一段高で推移していたこともあって、本日は4営業日ぶりに値を下げ上値追いが一服する展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/14   3283円 (-76円)

06/13   3359円 (+16円)

06/12   3343円 (+125円)

06/09   3218円 (+91円)

06/08   3127円 (-59円)

06/07   3186円 (+5円)

06/06   3181円 (+17円)

06/05   3164円 (+21円)

06/02   3143円 (+49円)

06/01   3094円 (+48円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,210円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:15現在の金相場は1トロイオンス1271.35ドル、パラジウムは860.10ドル、為替は1$109円99銭前後の値動きで推移しております。