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2014年09月16日NYパラジウムは2日続伸↑国内相場も4営業日ぶりに反発。

【12日パラジウム相場】先週末12日のニューヨークパラジウム相場は小反発。中心限月の12月限は1トロイオンス 836.05ドル(+2.85ドル)と、ここ最近の急落した反動から買い戻され5営業日ぶりにプラスに転じ取り引きを終了。この日のパラジウムは前日まで に売り込まれた反動により、序盤から買いが優勢となり上昇。その後、米の経済指標(8月小売売上高、9月消費者マインド指数)は共に堅調な内容となった事を受けて、米の早期利上げ観測が高まった事を背景に貴金属相場が下落。パラジウムも再びマイナス圏に沈み、一時820ドル付近まで売られ値を下げたが、売り過剰感から再び買い戻されプラス圏まで浮上してこの日の取り引きを終えた。この日、ウクライナを巡り米欧による対ロシア制裁を強化した事から、供給不安が再び高まった事もパラジウムの買い材料となった。

米国は12日、ウクライナ問題を巡り同日に追加制裁を発動した欧州連合(EU)に足並みを揃える形で対ロシア制裁を強化した。ただ米国政府や、欧州連合(EU)は、ウクライナから部隊を撤収させるなど、ロシアがウクライナ和平進展に向けた取り組みを示した場合には、制裁措置を縮小する可能性があるとも明かした。これに対しロシア側も制裁報復を実施するとの声明を出しており、新たな禁輸品目としては中古車を中心とする自動車や繊維、衣料の輸入が標的となる事が予想されている。


先週(9月8日~9月12日)のNYパラジウム相場は値を上げた日が1日、下げた日が4日。週末終値(9月12日:836.05ドル)では、前週末(9月5 日:891.45ドル)終値比 1トロイオンス-55.40ドル(-6.2%)と、2週連続マイナスで越週となりました。 5営業日のパラジウム平均価格は1トロイオンス852.98ドル。


≪NYパラジウム相場 先週の値動き(9月8日~9月12日)≫

9/8 886.15ドル (-5.30ドル)

9/9 860.45ドル (-25.70ドル)

9/10 849.05ドル (-11.40ドル)

9/11 833.20ドル (-15.85ドル)

9/12 836.05ドル (+2.85ドル)
※前週末比:1トロイオンス-55.40ドル(-6.2%)

(5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス852.98ドル)





【15日パラジウム相場】週明け15日のニューヨークパラジウム相場は続伸。中心終値の12月限は1トロイオンス836.90ドル(+0.85ドル)と、小幅ながら2営業日値を伸ばして取引きを終了。この日はプラチナを除いた貴金属市場が堅調に推移。パラジウムも同白金族のプラチナが弱気で推移する中、先週末に続き上昇し2営業日続伸して引けた。序盤は最近の安値反動から先週末に続き買いが優勢となり一時850ドル超まで買われる場面があったが、米の経済指標の8月鉱工業生産指数が7ヶ月ぶりにマイナスとなり自動車生産の低下が浮彫りとなった事で、上げ幅を縮小。中国の景気減速懸念や、OECD(経済協力開発機構)による欧米の成長率見通しを下方修正した事も相場の重しとなり、結局小幅プラスとなった。



連休明けの国内パラジウム相場は海外相場の上昇を映して反発。買取では1gあたり3,067円(+11円)と、4営業日ぶりに上昇しプラスに転じました。


11:00現在のパラジウムは1トロイオンス841.85ドル前後の値動きで推移しております。