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【金相場】8日のNY金相場は、前日までの軟調な展開に対する反動買いや、欧米株式相場の下落に伴うリスク回避を目的とした買いが入り上昇。中心限月の4月限は1トロイオンス1319.00ドル(+4.40ドル)と、5営業日ぶりに反発し、買い優勢で取引きを終了。この日、英イングランド銀行(中央銀行)は金融政策決定に際し、早い時期に追加利上げに動く可能性を示唆した。また、週初からの世界的な株価変調にもかかわらず、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官が「年内3回」の利上げ想定に変わりはないと発言したため、主要中銀による金融引き締め観測がくすぶり、金利を生まない資産である金相場を圧迫。早朝には一時1309ドル近辺まで値を落とす展開となった。しかしその後は、外国為替市場でドルがユーロに対して軟調に推移し、割安感の生じた金はこれを手掛かりにプラス圏に浮上。また、前日までの連続安に対する買い戻しや、欧州株に続いて米国株が下げ足を速める中、安全資産とされる金への買いが活発化し、地合いを引き締める展開となった。
国内の金相場は、NY市場の反発を受けるも為替が円高に傾斜した事から上げ分を相殺され小幅安に。買取ベースでは1gあたり4,956円(-3円)と、横ばい圏ながら小幅に値を下げ、5営業日続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
02/09 4956円 (-3円)
02/08 4959円 (-41円)
02/07 5000円 (-37円)
02/06 5037円 (-7円)
02/05 5044円 (-28円)
02/02 5072円 (+15円)
02/01 5057円 (+46円)
01/31 5011円 (-17円)
01/30 5028円 (-25円)
01/29 5053円 (-32円)
直近10日間の金相場平均価格:5,022円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、世界の中央銀行が金融政策を引き締めるとの見方が強まりつつある中、欧米株安が進んだ事を意識され調整売りが継続。中心限月の3月限は1トロイオンス962.20ドル(-22.35ドル)と、4営業日続落し、中心終値では、昨年10月27日相場以来およそ3ヶ月半ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、節目の1000ドルを下回るなど売り優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より安寄りした。また、英国中央銀行は金融政策決定に際し、早い時期に追加利上げに動く可能性を示唆したほか、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官が「年内3回」の利上げ想定に変わりはないと発言したため、欧米株価が軒並み下落。米株の変動性指数(VIX)は33.46と21%近く上昇し、投資家の不安心理が高まる中、市場動向に影響を受け易いパラジウムは株価軟調に連れ下押される展開となった。途中、ドル高一服や、金の反発を眺めて、やや買い戻される場面もあったが、NYダウの下げ幅拡大が響き、この日も売り優勢で取引きを終えた。世界経済の成長加速に伴い、各国の金融当局が緩和引き締めに動きつつあるとの観測から、今週に入って世界的に株安が連鎖。景気動向に敏感なパラジウムも株安に連れて調整地合いが続き、軟調な展開となっている。なお、この日のプラチナ清算値は3.30ドル安の1トロイオンス978.40ドル(5日続落)。NYパラジウムと、NYプラチナの逆鞘は16.20ドル(プラチナ高)と、昨年10月10日相場(約4ヶ月)ぶりに、両銘柄の価格が反転した。
国内のパラジウムは、弱基調が継続したNY市場の値動きを映して軟調地合いが継続。買取では1gあたり3,591円(-92円)と4営業日続落し、昨年10月10日相場(約4ヶ月)ぶりの安値に値戻すなど、調整地合いが継続する展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
02/09 3591円 (-92円)
02/08 3683円 (-102円)
02/07 3785円 (-27円)
02/06 3812円 (-98円)
02/05 3910円 (+33円)
02/02 3877円 (+21円)
02/01 3856円 (-91円)
01/31 3947円 (-108円)
01/30 4055円 (+5円)
01/29 4050円 (-54円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,857円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:55現在の金相場は1トロイオンス1319.75ドル、パラジウムは961.80ドル、為替は1$108円87銭前後の値動きで推移しております。