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【金相場】15日のNY金相場は、前日に大幅高となった後とあって目先の利益を確定する売りが出やすく小幅安に。中心限月の4月限は1トロイオンス1355.30ドル(-2.70ドル)と、4営業日ぶりに反落して取引きを終了。前日には約3週間ぶりの高値を付けるなど急騰していた事もあって、利益確定売りも出やすく序盤より小安く推移した。また、米労働省が発表した1月の卸売物価指数(PPI)が、まずまずな内容となったほか、前日発表の消費者物価指数(CPI)は前月比では予想を上回る伸びだったが、前年同月比で見た上昇率は前月から横ばいだったこともあり、この日発表のPPIと併せて、市場ではインフレ加速に対する過度の警戒が後退。インフレヘッジとしての側面を持つ金には圧迫要因となった。ただ、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進んだ事もあって、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じことから、買い戻しも入り下値は限定的となった。
国内の金相場は、高値一服となったNY相場や円高要因からマイナス圏に転じ反落。買取ベースでは1gあたり4,949円(-26円)と、前日の上げ幅をそのまま戻し、マイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
02/16 4949円 (-26円)
02/15 4975円 (+25円)
02/14 4950円 (-4円)
02/13 4954円 (-2円)
02/09 4956円 (-3円)
02/08 4959円 (-41円)
02/07 5000円 (-37円)
02/06 5037円 (-7円)
02/05 5044円 (-28円)
02/02 5072円 (+15円)
直近10日間の金相場平均価格:4,990円/g
【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、押し目を買われたほか、ドル安や米国株の上伸も材料となり5営業日続伸。中心限月の3月限は1トロイオンス1006.65ドル(+9.35ドル)と、6日相場ぶりに大台の1000ドル台に回復し、中心終値では5日相場以来(約1週間ぶり)の高値に戻して取引きを終了。前日引け後に上げ幅を拡大し、時間外取引きでは節目の1000ドルを上回るなど買いが進行していたパラジウムは、この日も堅調地合いを引き継ぎ序盤より上昇した。また、ドルの軟化に伴う割安感や、アジアや欧州圏の株高に続いて、米国株も大きく値を伸ばすなどリスク選好意欲の高まりも相場の後押し要因となり、パラジウムも上げ幅を拡大。一時1015ドル超(前日清算値+1.8%)まで値を伸ばし一段高となる場面もあった。その後、買い一巡後は、一部で利益確定売りが出た事や、金の買い一服が意識され、やや上値を抑えられるも、概ね堅調地合いを維持しこの日も買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、円高要因に上値を抑えられるも、一段高となったNY相場の値動きを映して堅調地合いが継続。買取では1gあたり3,688円(+38円)と、本日貴金属では唯一プラス圏で推移し、7日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
02/16 3688円 (+38円)
02/15 3650円 (+5円)
02/14 3645円 (-5円)
02/13 3650円 (+59円)
02/09 3591円 (-92円)
02/08 3683円 (-102円)
02/07 3785円 (-27円)
02/06 3812円 (-98円)
02/05 3910円 (+33円)
02/02 3877円 (+21円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,729円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1356.85ドル、パラジウムは1015.20ドル、為替は1$106円08銭前後の値動きで推移しております。