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【金相場】28日のニューヨーク金相場は売り買いまちまちの展開の中、小幅に値を上げて反発。中心限月の12月物は1トロイオンス1229.40ドル(+0.1ドル)と、ほぼ横ばいながらプラス圏で取引きを終了。この日の金相場は強弱まちまちの内容となった米の経済指標を眺め、売り買いが交錯。序盤は予想を下振れた米国の耐久財受注や、S&Pケース・シラー住宅価格指数を嫌いドル売りが加速した事から、相対的に金は買われプラス圏で推移。その後、10月の米消費者信頼感指数が景気後退(リセッション)入りする前の水準に戻した事を好感し再びドルが上昇に転じた事から、金は相場を圧迫され上げ幅を縮小した。29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を控えて、内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードも強く、持ち高を一方に傾ける取引きは手控えられた事から、結局前日とほぼ横ばい圏で取引きを終えた。
・ケース・シラー住宅価格指数/8月
全米20都市を対象にした8月のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比5.6%と、市場予想の5.8%を下回り、2012年11月以降で最小となった。また、全米の住宅市場の活動を示す指数は、前年比の伸びが5.1%に鈍化した。
・米製造業耐久財受注/9月
9月の米製造業耐久財受注 は予想外に前月比で減少し、2ヶ月連続マイナスとなった。商務省の発表によると、9月の製造業耐久財受注は前月比-1.3%と、予想値の+0.5%も下回った。また、前月は18.3%減少していた事から2ヶ月連続の減少となり、機械やコンピューターの需要が減退し、企業が設備投資に消極的な可能性が示された。
・米消費者信頼感指数/10月
10月の消費者信頼感指数は94.5と、市場予想(87.0)や、前月(86.0)を大きく上回った。
国内の金相場は為替が円安・ドル高に振れた事もあり反発。買取ベースでは1gあたり4,572円(+24円)と、前日の下げ幅を値戻し5営業日ぶりにプラスに転じました。
【パラジウム相場】28日のニューヨークパラジウム相場は続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス793.35ドル(+6.20ドル)と8月以来最長の連続高となる8営業日続伸し、およそ2週間ぶり(14日相場来)の高値で取引きを終了。この日の貴金属市場は総じて堅調に推移し、パラジウムも序盤から買いが優勢となった。途中、ドル高や金相場の下げに連動し上値を抑えられたが、堅調に推移したプラチナの値動きやドル売りが加速した事から、再び上値を伸ばし一時800ドル超まで上伸する場面もあるなど急伸。結局中心終値では8月以来最長の8日連続高となり、790ドルを回復してこの日の取引きを終えた。中心限月12月限の値動きは安値780.05ドル、高値801.95ドル、終値793.35ドル。
国内のパラジウム相場は海外相場の上伸や、為替との兼ね合いから大きく上昇。買取では1gあたり2,921円(+43円)と、10日相場以来およそ3週間ぶりの高値をつけ、同日ぶりに2,900円台へ回復しました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金は1トロイオンス1230.35ドル、パラジウムは796.80ドル、為替は1$108円15銭前後の値動きで推移しております。