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2018年03月06日円安要因から国内金相場は5営業日ぶりに反発↑一方、パラジウムは前日同様に値動きなしの展開に。

【金相場】週明け5日のNY金相場は、イタリア総選挙の結果や、世界的な「貿易戦争」への懸念による不透明感が支援材料だったが、圧迫要因としてのドル高や株高の影響が上回り小反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1319.90ドル(-3.50ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。4日投票のイタリア総選挙では、野党・右派連合を構成する欧州連合(EU)懐疑派「同盟」と、EU懐疑派新興政党「五つ星運動」が躍進したことから、同国の政局をめぐる先行き不透明感が台頭。また、トランプ米大統領が1日に表明した鉄鋼とアルミニウムを対象とする輸入制限措置を引き金に、市場では主要国との貿易摩擦が激化しかねないとの懸念もくすぶっているため、安全資産とされる金商品は未明ごろまでは堅調となりプラス圏で推移していた。しかし、早朝の外国為替市場でドルがユーロに対して一時的に強含んだことをきっかけに、金相場は割高感から上げ幅を縮小。また、昼ごろから米株市場で買い戻しの動きが活発化する中で、金は売られやすくなり、午後にかけてじりじりと下げに転じる展開となった。

国内の金相場は、NY市場ではやや売り優勢の展開となるも、為替が円安・ドル高に傾斜した事から下げを戻して上昇。買取ベースでは1gあたり4,849円(+27円)と、5営業日ぶりに値を上げプラスに転じました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

03/06   4849円 (+27円)

03/05   4822円 (-4円)

03/02   4826円 (-16円)

03/01   4842円 (-37円)

02/28   4879円 (-42円)

02/27   4921円 (+19円)

02/26   4902円 (+2円)

02/23   4900円 (-26円)

02/22   4926円 (+2円)

02/21   4924円 (-22円)

直近10日間の金相場平均価格:4,879円/g


【パラジウム相場】週明け5日のNYパラジウム相場は、時間外取引ではドル安を背景とした割安感に買い支えられるも、他貴金属の軟調さや、ドルの戻りに圧迫され反落。中心限月の6月限は1トロイオンス977.50ドル(-9.15ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。この日のパラジウムは、安値反動から買いが優勢となった前週末相場の流れを引き継いだほか、通常取引き開始前の時間外ではドルが対ユーロで軟調となった事も材料となり序盤は小高く推移した。しかし、その後はドルが買い戻しに転じると、割高感が意識された事で相場を圧迫。金やプラチナなど他貴金属も値を落とした事で、パラジウムも上げ幅を縮小し次第にマイナスサイドに沈下した。ただ、ライアン米下院議長がトランプ大統領に鉄鋼・アルミ輸入関税計画の再考を促した事で、過度な貿易戦争への懸念がやや和らぐ中、米国株が上昇し、パラジウムも下値を支えられた。

国内のパラジウムは、NY相場の軟調さを映すも、為替が円安に傾斜した事を受けて下げを相殺。買取では1gあたり3,586円(±0円)と、前日相場同様に、値動きなしの展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/06   3586円 (±0円)

03/05   3586円 (±0円)

03/02   3586円 (-210円)

03/01   3796円 (-27円)

02/28   3823円 (-54円)

02/27   3877円 (+43円)

02/26   3834円 (+38円)

02/23   3796円 (+38円)

02/22   3758円 (-44円)

02/21   3802円 (+44円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,744円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:10現在の金相場は1トロイオンス1324.55ドル、パラジウムは984.70ドル、為替は1$106円36銭前後の値動きで推移しております。