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2018年03月07日国内金相場は堅調地合いを維持し約1週間ぶりの高値に回復↑一方、パラジウムは値を下げ3営業日ぶりにマイナス圏へ↓

【金相場】6日のNY金相場は、ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感や、米国政府の通商政策を巡る不透明感も、金を買う動きに繋がり上昇。中心限月の4月限は1トロイオンス1335.20ドル(+15.30ドル)と反発し、中心終値では2月16日相場以来およそ3週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。韓国の文在寅大統領の特使として北朝鮮を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長と会談した鄭義溶国家安保室長は6日、南北首脳会談を4月末に開催することで北朝鮮側と合意したと明言。北朝鮮側は非核化問題や関係正常化をめぐり米国と対話する用意を表明した。これを受けて、外国為替市場ではドル売り・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される金に割安感が生じたため、買い意欲が強まった。また、トランプ米大統領が5日、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置の発動方針を「撤回しない」と強調、週内にも正式決定する姿勢を見せているため、貿易戦争を引き起こすのではないかとの警戒感がくすぶっていることも安全資産としての金買いを後押ししたほか、この日はショートカバーや安値拾いも見られ、買い優勢で取引きを終えた。

国内の金相場は、堅調に推移し約3週間ぶりの高値に戻したNY相場を映して、円建ての金相場もプラス圏で推移し上伸。買取ベースでは1gあたり4,871円(+22円)と続伸し、先週28日相場(1週間ぶり)の高値に値戻しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

03/07   4871円 (+22円)

03/06   4849円 (+27円)

03/05   4822円 (-4円)

03/02   4826円 (-16円)

03/01   4842円 (-37円)

02/28   4879円 (-42円)

02/27   4921円 (+19円)

02/26   4902円 (+2円)

02/23   4900円 (-26円)

02/22   4926円 (+2円)

直近10日間の金相場平均価格:4,874円/g


【パラジウム相場】6日のNYパラジウム相場は、戻りを売られる場面もあったが、ドル安に伴う割安感や、他貴金属の上昇、株高が支援材料となり小反発。中心限月の6月限は1トロイオンス978.30ドル(+0.80ドル)と、横ばい圏ながら小幅高で取引きを終了。この日のパラジウムは、売り優勢となった前日相場の反動から、時間外取引では買い戻しが先行し小高く推移した。その後、通常取引きが始まると上値を重くし買いが一服。やや売り優勢に転じる場面もあったが、米国の関税賦課で先行き懸念が残り、外国為替市場ではドル安に振れた事が支援材料となったほか、金やプラチナなど他貴金属の上昇、米朝対話に向け前進している兆候が出た事もリスク選好に繋がり、株価が底堅く推移する中、パラジウムもプラスサイドに反転し小幅高で引けた。

国内のパラジウムは、NY市場では小幅高に振れるも、未明に進んだ円高・ドル安要因から上げを消化されマイナス圏へ。買取では1gあたり3,548円(-38円)と、3営業日ぶりに値を落としました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/07   3548円 (-38円)

03/06   3586円 (±0円)

03/05   3586円 (±0円)

03/02   3586円 (-210円)

03/01   3796円 (-27円)

02/28   3823円 (-54円)

02/27   3877円 (+43円)

02/26   3834円 (+38円)

02/23   3796円 (+38円)

02/22   3758円 (-44円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,719円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1339.80ドル、パラジウムは978.60ドル、為替は1$105円70銭前後の値動きで推移しております。