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2018年03月26日国内金相場は3週間ぶりの高値となるなど一段高へ↑一方、パラジウムはマイナス圏で推移し続落↓

【金相場】週末23日のNY金相場は、経済的および地政学的な緊張が高まる中、逃避先資産としての金を買う動きが活発化し3日続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1349.90ドル(+22.50ドル)と、買い優勢の展開が続き、中心終値では2月16日以来およそ5週間ぶりの高値で取引きを終了。トランプ米大統領は前日、中国の知的財産権侵害に対する貿易制裁の発動を決定。最大で600億ドル規模の中国製品に25%の関税を課す見通しとなった。また、23日には主に中国を標的とした鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置も発動したことから、中国商務省は同日、米国産豚肉などに関税を課す報復措置を発表。米中が「貿易戦争」に突入する可能性が高まったことから、世界成長が鈍化するとの警戒感が強まる中で世界的に株安が進み、相対的に安全資産としての金を買う動きが広がった。また、トランプ大統領は同日午後、議会が可決した2018年会計年度歳出法案に署名したが、署名前には拒否権行使の可能性をちらつかせたため、米政府機関の閉鎖に対する懸念が一時的に強まったほか、外国為替市場ではリスクオフの流れが材料となりドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことも、相場を押し上げる材料となった。なお、FOMC通過後の買い戻しや、米中の貿易摩擦への警戒感から逃避目的として買われた金は、週間では2.87%上昇となった。

国内の金相場は、一段高となった週末のNY市場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,869円(+48円)と、プラス圏に転じ、7日相場以来およそ3週間ぶりの高値となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

03/26   4869円 (+48円)

03/23   4821円 (-38円)

03/22   4859円 (+50円)

03/20   4809円 (+17円)

03/19   4792円 (-19円)

03/16   4811円 (-32円)

03/15   4843円 (-22円)

03/14   4865円 (+14円)

03/13   4851円 (-18円)

03/12   4869円 (+26円)

直近10日間の金相場平均価格:4,839円/g


【パラジウム相場】週末23日のNYパラジウム相場は、米中の貿易摩擦への警戒感から、リスクオフの流れを受けて相場を圧迫。中心限月の6月限は1トロイオンス971.55ドル(-10.25ドル)と、続落して取引きを終了。前日の米国株の下げに続き、日本を始めアジア株も軟調が連鎖するなど、リスク回避姿勢が強まる中、景況感に左右されやすいパラジウムも時間外取引より売りが先行し安寄りした。一方、外国為替市場ではドルが軟調となった事から割安感による買い支えが入り、日中取引きでは買い戻しが台頭。金の急伸や原油高が材料となり、一時この日の高値984.35ドルまで反発する場面もあった。ただその後は、米中の通商問題が貿易戦争に発展し、世界成長が鈍化するとの警戒感が強まると投資家心理が一段と悪化。米国株が下げ幅を拡大する中で、パラジウムも売りが優りマイナス圏に沈下した。

国内のパラジウムは、売りが優った週末のNY相場安を映して軟調地合いが継続。買取では1gあたり3,488円(-44円)と、マイナス圏での値動きとなりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/26   3488円 (-44円)

03/23   3532円 (-48円)

03/22   3580円 (+11円)

03/20   3569円 (-22円)

03/19   3591円 (+16円)

03/16   3575円 (-11円)

03/15   3586円 (-21円)

03/14   3607円 (+59円)

03/13   3548円 (-81円)

03/12   3629円 (+92円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,571円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1349.85ドル、パラジウムは975.85ドル、為替は1$104円95銭前後の値動きで推移しております。