相場情報

毎日の地金や貴金属などの相場動向、世界情勢やマーケット市況などをご紹介。

相場情報

HOME > 相場情報

2018年04月03日国内貴金属は売り買いまちまち↑↓金は5営業日ぶりに反発し、パラジウムは軟調地合いが継続。

【金相場】連休明け2日のNY金相場は、米国と中国の貿易摩擦がエスカレートするとの懸念や、米国株安を意識した買いが入り急反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1346.90ドル(+19.60ドル)と、4営業日ぶりに反発して取引きを終了。祝日明けとなったこの日の金相場は、ユーロ買い・ドル売りを背景に時間外取引きより堅調に推移し上昇した。その後、日中取引きでは米国と中国の貿易摩擦がエスカレートするとの観測が台頭し金は上げ幅を拡大。中国政府は2日、トランプ米政権による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限に対する報復措置を実施し、米国から輸入する計128品目を対象に最高25%の関税を上乗せした。これを受けて、米中の「貿易戦争」突入が現実味を帯びる中、警戒感からリスク資産を手放す動きが活発になり、米国株式や原油などが売られる半面、代替資産としての金商品に買いが集まった。米国が保護主義的な通商政策への傾斜を強める中、元ロシア情報員暗殺未遂事件をめぐる米欧とロシアの対立など、地政学的な不確定要素も少なくなく、世界的に先行き不透明感が金相場を後押しし、この日は一本調子で値を上げる展開となった。

国内の金相場は、リスク回避目的から買いが優勢となった連休明けのNY相場を受けて上昇。買取ベースでは1gあたり4,885円(+32円)と、5営業日ぶりに値を上げ反発しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

04/03   4885円 (+32円)

04/02   4853円 (-10円)

03/30   4863円 (-18円)

03/29   4881円 (-8円)

03/28   4889円 (-22円)

03/27   4911円 (+42円)

03/26   4869円 (+48円)

03/23   4821円 (-38円)

03/22   4859円 (+50円)

03/20   4809円 (+17円)

直近10日間の金相場平均価格:4,864円/g


【パラジウム相場】連休明け2日のNYパラジウム相場は、米中貿易摩擦への先行き不安から米国株が急落したほか、発表された米国製造業が冴えない内容となった事が意識され売り優勢に。中心限月の6月限は1トロイオンス936.50ドル(-16.30ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。祝日明けとなったこの日のパラジウムは、時間外取引きではドル安を背景に割安感から買いが入り小高く推移した。その後、米国と中国の貿易摩擦がエスカレートするとの観測が広がった事で、投資家のリスク選好意欲は後退。米国株が大きく売り込まれたほか、発表された3月のISM米製造業景況感指数が市場予想・前月値を共に下回り低調な内容となった事も、売り要因となりパラジウムもマイナスサイドで推移した。中国の貿易問題のほかに、米欧とロシア間の対立など、地政学リスクの発展にも市場は警戒をしている。

国内のパラジウムは、売り優勢となった連休明けのNY相場を映して軟調地合いが継続。買取では1gあたり3,370円(-86円)と、下げ幅を広げマイナス圏での値動きとなりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

04/03   3370円 (-86円)

04/02   3456円 (±0円)

03/30   3456円 (-70円)

03/29   3526円 (+21円)

03/28   3505円 (±0円)

03/27   3505円 (+17円)

03/26   3488円 (-44円)

03/23   3532円 (-48円)

03/22   3580円 (+11円)

03/20   3569円 (-22円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,499円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:10現在の金相場は1トロイオンス1339.15ドル、パラジウムは929.55ドル、為替は1$105円97銭前後の値動きで推移しております。