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【金相場】4日のNY金相場は、米中間の貿易摩擦激化に対する懸念の強まりを背景に買いが入り小反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1340.20ドル(+2.90ドル)と、値を上げ、プラス圏に転じて取引きを終了。この日の金相場は、米国・中国による「貿易戦争」への懸念が一段と高まる中、安全資産として買いを集め時間外取引きより上昇した。また、外国為替市場ではドルが対ユーロで弱含み、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことも押し上げる材料となり、相場は一時1350ドル超まで上げ幅を拡大する場面もあった。その後、下落して始まった米株式相場が持ち直しに転じると、金の買いが一服。朝方発表された3月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者の伸びが市場予想を大きく上回るなど良好な内容となった事も、相場の上値を抑える要因となり、午後にかけて上げ幅を縮小する展開となった。
国内の金相場は、小幅高に振れたNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,897円(+14円)と、先月27日相場(約1週間)ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
04/05 4897円 (+14円)
04/04 4883円 (-2円)
04/03 4885円 (+32円)
04/02 4853円 (-10円)
03/30 4863円 (-18円)
03/29 4881円 (-8円)
03/28 4889円 (-22円)
03/27 4911円 (+42円)
03/26 4869円 (+48円)
03/23 4821円 (-38円)
直近10日間の金相場平均価格:4,875円/g
【パラジウム相場】4日のNYパラジウム相場は、米中の貿易摩擦の懸念が意識され反落。中心限月の6月限は1トロイオンス917.90ドル(9.90ドル)と、売り優勢となり、マイナス圏に転じて取引きを終了。トランプ米政権は3日、中国の知的財産権侵害に対抗する貿易制裁の対象となる輸入品目の原案を公開。これに対し、中国政府も4日に米国から輸入する合計106品目に25%の関税を上乗せすると発表した。世界第1、2位の経済大国による「貿易戦争」への懸念が一段と高まる中、パラジウムも時間外取引きより安寄りし売り先行となった。その後、米国株式市場がリスクオフの流れから軟調にスタートすると、パラジウムも連れ安となり下げ幅を拡大。ただ、その後は株価持ち直しを受けて下値を支えられ、売り一巡後はやや下げ幅を縮小する展開となった。
国内のパラジウムは、NY市場では売り優勢で引けたものの、その後の時間外取引での買い戻しを受けて下げを消化。買取では1gあたり3,375円(±0円)と、値動きなしの横ばい推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/05 3375円 (±0円)
04/04 3375円 (+5円)
04/03 3370円 (-86円)
04/02 3456円 (±0円)
03/30 3456円 (-70円)
03/29 3526円 (+21円)
03/28 3505円 (±0円)
03/27 3505円 (+17円)
03/26 3488円 (-44円)
03/23 3532円 (-48円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,459円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:00現在の金相場は1トロイオンス1333.65ドル、パラジウムは926.25ドル、為替は1$106円95銭前後の値動きで推移しております。