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2018年04月16日国内貴金属はプラチナを除いて堅調に推移↑金は2ヵ月ぶり、パラジウムは1ヵ月ぶりの高値に回復。

【金相場】週末13日のNY金相場は、シリア攻撃を巡る緊迫化を背景に、金に逃避する動きが活発化し反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1347.90ドル(+6.00ドル)と、プラス圏に転じ、買い優勢で取引きを終了。なお、週間では0.88%高と、2週連続のプラスとなった。サンダース米大統領報道官は12日、トランプ氏が国家安全保障会議(NSC)を開催し、化学兵器使用疑惑が浮上したシリアへの対応を検討したものの、「最終的な決断は下されなかった」と発表。この日に国連安全保障理事会が開いた公開会合でも、軍事行動の正当化を主張する米国と、シリア・アサド政権を支えるロシアとの溝は埋まらず、市場ではこの週末にも米英仏が軍事行動に踏み切るのではないかと警戒感が広がり、金は逃避需要から堅調に推移した。途中、対ユーロでのドル高などに圧迫され、一時買いが一服し相場は売りに反転するも、リスクオフの再燃から米国株価が軟調となる中、じりじりと買い戻しが入り上げ幅を拡大した。

国内の金相場は、買いが優った週末のNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,974円(+29円)と、反発し、月初来高値を上抜いて、およそ2ヶ月ぶり(2月15日相場)の高値となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

04/16   4974円 (+29円)

04/13   4945円 (-25円)

04/12   4970円 (+22円)

04/11   4948円 (+34円)

04/10   4914円 (+6円)

04/09   4908円 (-1円)

04/06   4909円 (+12円)

04/05   4897円 (+14円)

04/04   4883円 (-2円)

04/03   4885円 (+32円)

直近10日間の金相場平均価格:4,923円/g


【パラジウム相場】週末13日のNYパラジウム相場は、供給の先行き不安の高まりや、テクニカル要因の買いが入って急反発。中心限月の6月限は1トロイオンス980.95ドル(+21.80ドル)と、月初来高値を上抜き、中心終値では3月22日相場以来およそ3週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。なお、週間では+85.80ドル(+8.7%)となった。この日のパラジウムは、外国為替市場でドル安・ユーロ高に振れる場面では割安感が意識され買いが先行した。また、米国のロシアに対する追加制裁を受けて、パラジウムの主要産出国であるロシアから供給が先細るとの不安が広がり、上げ幅を拡大。テクニカル要因からも買われたパラジウムは、一時984ドル超まで上昇する場面もあった。その後、米国株がリスク回避姿勢から軟調に推移した事で買いが一服するも、週末を控えた持ち高調整買いなどに支えられ、高値圏で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、一段高となった週末のNY相場を受けて上げ幅を拡大。買取では1gあたり3,623円(+97円)と、5営業日続伸し、3,600円台へ浮上。ここ最近の高値を抜いて、3月12日相場(約1ヶ月)ぶりの高値に値戻しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

04/16   3623円 (+97円)

04/13   3526円 (+11円)

04/12   3515円 (+32円)

04/11   3483円 (+86円)

04/10   3397円 (+92円)

04/09   3305円 (-11円)

04/05   3316円 (-59円)

04/05   3375円 (±0円)

04/04   3375円 (+5円)

04/03   3370円 (-86円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,429円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1350.15ドル、パラジウムは983.30ドル、為替は1$107円22銭前後の値動きで推移しております。