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2014年11月10日国内パラジウムが4営業日ぶりに反発↑買取では再び3,000円台へ上伸。

【パラジウム相場】先週末7日のニューヨークパラジウム相場は地合い改善から前日比+2.7%上昇し大きく反発。中心限月の12月限は1トロイオン ス772.55ドル(+19.95ドル)と、4営業日ぶりにプラスに転じて取り引きを終了。この日発表された米の雇用統計が市場予想を下回る結果となった 事から、最近までのドル上昇基調が一服。ドル建ての貴金属は総じて堅調に推移し、パラジウムも最近の安値反動から買いを集めた。また、ロシア側から戦車や 軍用車などがウクライナへ越境した事を、この日ウクライナ政府が明らかにした事で、再び緊張が高まった事も懸念材料視され相場を下押した。
ウクライナ報道官は記者団に対し、同国東部の複数の地点に軍用車がなだれ込んだと指摘し、陸軍が「適切な対応のための」準備を進めて いると語った。また、紛争地域で親ロシア派勢力が自走多連装ロケット砲や追撃砲などの火器で政府軍に砲撃を加え、兵士5人が死亡し、16人が負傷したこと も明らかにした。


先週(3日~7日)のNYパラジウム相場は、売り買いまちまち。週初め3日は804.40ドルと、800ドルを回復しおよそ6週間ぶり(9月24日相場以来)の高値をつけ一段高まで上昇したが、翌日4日〜6日まではドル高要因や、ユーロ圏の成長率引き下げをきっかけに利益確定売りが出た事で調整された。週末7日は再び買いが優勢となり大幅高で引けた事で、値を上げた日は2日(3日・7日相場)、下げた日は3日(4日・5日・6 日)。週末終値(7日:772.55ドル)では、前週末終値(31日:791.80ドル)に対して1トロイオンス-19.25ドル(-2.4%)と、3週間ぶりにマイナスで越週となりました。5営業日のパラジウム平均価格は1トロイオンス775.61ドル。

《NYパラジウム相場 先週の値動き(3日~7日)》

11/3   804.40ドル  (+12.60ドル)

11/4   790.65ドル  (-13.75ドル)

11/5   757.85ドル  (-32.80ドル)

11/6   752.60ドル  (-5.25ドル)

11/7   772.55ドル  (+19.95ドル)
※前週末比:1トロイオンス-19.25ドル(-2.4%)

(5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス775.61ドル)



国内のパラジウム相場は、先週末7日のNYパラジウム相場がプラスに転じた事を映し反発。買取では1gあたり3,002円(+37円)と、4営業日ぶりにプラスに転じ再び3,000円台へ価格をのせました。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在のパラジウムは1トロイオンス775.05ドル前後の値動きで推移しております。