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【金相場】週明け23日のNY金相場は、地政学的緊張の緩和とドルの急伸を背景に相場を圧迫され軟調地合いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス1324.00ドル(-14.30ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。週末に北朝鮮が核実験の中止と、核実験場の廃棄を表明したとのニュースがあり、北朝鮮リスクが後退。さらにムニューシン米財務長官が21日、中国訪問を検討していると言及したため、米中間の貿易摩擦激化への懸念が和らぎ投資家のリスク選好意欲が回復する中、金は軟調な展開となった。また、インフレ懸念がくすぶる中、米利上げペースが加速するのではないかとの観測が浮上しているほか、この日は外国為替市場でドル高が進行したことも金への割高感につながり、売り優勢となった。
国内の金相場は、ドル高要因に圧迫された週明けのNY相場安を映すも、為替が円安・ドル高に傾斜した事から下げを戻してプラスサイドに浮上。買取ベースでは1gあたり4,961円(+15円)と、3営業日ぶりに値を上げ反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
04/23 4946円 (-25円)
04/20 4971円 (-19円)
04/19 4990円 (+26円)
04/18 4964円 (-6円)
04/17 4970円 (-4円)
04/16 4974円 (+29円)
04/13 4945円 (-25円)
04/12 4970円 (+22円)
04/11 4948円 (+34円)
直近10日間の金相場平均価格:4,964円/g
【パラジウム相場】週明け23日のNYパラジウム相場は、供給逼迫懸念がひとまず後退し、利益確定を目的とした売りが出た事で大幅反落。中心限月の6月限は1トロイオンス979.55ドル(-50.65ドル)と、マイナス圏に沈下して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前週末相場の流れを受けて序盤は買いが先行し小高く推移した。ただ、その後は利益確定売りが出た事で相場を圧迫。一部メディアによると、米財務省は対ロシア制裁の一環として、ロシアのアルミ生産大手UCルサールなど複数のロシア企業との関係解消を投資家に求める措置について、当初設定した期限を延長した。この報を受けて、ルサールと資本関係のあるノリリスク・ニッケルによるパラジウムの供給懸念がひとまず後退し、このところの高値(2月28日相場以来およそ2ヶ月ぶり)に対する利益確定売りや、調整目的としての売りに押され相場は軟化した。また、ドル高の進行や、軟調となった金相場、ニッケルなど非鉄相場の下落も売り材料となった。
国内のパラジウムは、このところの高値圏から利益確定売りに押されたNY相場安を映して反落。買取では1gあたり3,656円(-129円)と反落し、上値追いが一服。約1週間ぶり(16日相場)の安値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/24 3656円 (-129円)
04/23 3785円 (+10円)
04/20 3775円 (-21円)
04/19 3796円 (+86円)
04/18 3710円 (+43円)
04/17 3667円 (+44円)
04/16 3623円 (+97円)
04/13 3526円 (+11円)
04/12 3515円 (+32円)
04/11 3483円 (+86円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,654円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1329.85ドル、パラジウムは981.45ドル、為替は1$108円84銭前後の値動きで推移しております。