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【金相場】24日のNY金相場は、米朝首脳会談中止で地政学リスクの増大を警戒され、安全資産として金を買う動きが活発化。1トロイオンス1304.40ドル(+14.80ドル)と、中心終値では14日相場(約2週間)ぶりの高値に戻し、同日ぶりに節目の1300ドル台にのせて取引きを終了。この日の金相場は、前日引け後に公表された米国FOMC議事要旨が想定よりもハト派だった事を受け、金は時間外取引より買い戻しが強まり反発していた。また、外国為替市場ではドルが対ユーロで下落。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたほか、トランプ米政権が自動車の輸入関税を最大25%まで引き上げることを検討しているとの報道を受けて、世界的に貿易摩擦が激化するのではないかとの懸念が浮上。さらに、トランプ大統領が6月12日に予定されていた米朝首脳会談を中止すると発表するなど、北朝鮮をめぐる地政学的リスクが高まったことから、投資家のリスク回避姿勢が強まったことも、安全資産とされる金買いを後押し、上げ幅を拡大する展開となった。
国内の金相場は、堅調に推移したNY相場を映して反発。買取ベース1では1gあたり4,919円(+20円)と、プラス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
05/25 4919円 (+20円)
05/24 4899円 (-42円)
05/23 4941円 (+1円)
05/22 4940円 (+4円)
05/21 4936円 (+7円)
05/18 4929円 (+19円)
05/17 4910円 (-3円)
05/16 4913円 (-50円)
05/15 4963円 (-5円)
05/14 4968円 (-16円)
直近10日間の金相場平均価格:4,932円/g
【パラジウム相場】24日のNYパラジウム相場は、米政権が新たな自動車輸入関税を検討しているとの報や、地政学的リスクの高まりを受けた投資家心理の後退が材料となり3日続落。中心限月の6月限は1トロイオンス967.50ドル(-3.60ドル)と、売り優勢で取引きを終了。前日引け後に公表されたFOMC議事要旨を受けて、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進んだ事から、パラジウムは時間外取引では買い戻しが入って小高く推移していた。一方、トランプ米政権が自動車の輸入関税を最大25%まで引き上げることを検討しているとの報道を受けて、世界的に貿易摩擦が激化するのではないかとの懸念が浮上。加えて、6月12日に開催を予定していた米朝首脳会談を中止すると発表するなど、地政学的リスクの高まりを背景に投資家心理が後退する中で、パラジウムも相場を圧迫され、次第にマイナス圏に反転した。
国内のパラジウムは、軟調地合いが継続したNY相場を映して続落。買取では1gあたり3,645円(-22円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/25 3645円 (-22円)
05/24 3667円 (-81円)
05/23 3748円 (+6円)
05/22 3742円 (+75円)
05/21 3667円 (-32円)
05/18 3699円 (-16円)
05/17 3715円 (+16円)
05/16 3699円 (-27円)
05/15 3726円 (+16円)
05/14 3710円 (-27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,702円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。14:05現在の金相場は1トロイオンス1304.20ドル、パラジウムは974.65ドル、為替は1$109円55銭前後の値動きで推移しております。