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【金相場】週明け11日のNY金相場は、重要なイベントを控えて積極的な売買は手控られる中、小幅高に振れ買い優勢に。中心限月の8月限は1トロイオンス1303.20ドル(+0.50ドル)と、横ばい圏ながら小反発して取引きを終了。9日に閉会した主要7ヶ国首脳会議で保護貿易を進める米国が首脳宣言を承認せず、カナダや欧州との貿易摩擦が激化する可能性が高まった。この為、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から、現物資産の裏付けのある金商品は買いが先行した。一方、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による首脳会談で、前向きな結果が得られるとの期待感が膨らんだほか、利上げが見込まれている今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、金相場は上値を重くする展開となり、結局小幅高で取引きを終えた。
国内の金相場は、堅調となった週明けのNY市場や、円安要因からプラス圏で推移し3営業日ぶりに反発。買取ベースでは1gあたり4,933円(+39円)と、直近高値を抜いて、5月23日相場以来およそ3週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/12 4933円 (+39円)
06/11 4894円 (-5円)
06/08 4899円 (-19円)
06/07 4918円 (+6円)
06/06 4912円 (+20円)
06/05 4892円 (+8円)
06/04 4884円 (+12円)
06/01 4872円 (-5円)
05/31 4877円 (+13円)
05/30 4864円 (-30円)
直近10日間の金相場平均価格:4,895円/g
【パラジウム相場】週明け11日のNYパラジウム相場は、前日までの安値反動や、ドル安・株高を背景に地合いを引き締め3営業日ぶりに反発。中心限月の9月限は1トロイオンス1016.50ドル(+10.80ドル)と、ここ最近の高値を上抜き、4月20日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。主要7カ国首脳会議(サミット)における米国と、同盟国との貿易面での対立懸念が残る中、パラジウムは時間外取引では安寄りし小安く推移した。一方、通常取引き開始後は、外国為替市場でユーロ高・ドル安に振れた事を受けて、割安感が意識されジリジリと上昇。また、史上初となる米朝首脳会談への期待感や、堅調となった米国株が支援材料となり、相場は一段高まで買われる展開となった。なお、この日のプラチナの清算値は906.40ドル(+0.70ドル)と続伸。需給バランスから昨年9月27日以来、両銘柄での価格逆転が続いており、11日時点での価格差は110.10ドル(パラジウム高)と、直近では最大となった。
国内のパラジウムは、一段高となったNY相場を映して上げ幅を拡大。買取では1gあたり3,850円(+65円)と、3営業日ぶりに大幅反発し直近高値を更新。2月27日相場(3ヶ月半)ぶりの高値を付け、価格水準を切り上げる展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/112 3850円 (+65円)
06/11 3785円 (-6円)
06/08 3791円 (-38円)
06/07 3829円 (+92円)
06/06 3737円 (-5円)
06/05 3742円 (-16円)
06/04 3758円 (+81円)
06/01 3677円 (+21円)
05/31 3656円 (+27円)
05/30 3629円 (-43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,745円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1299.55ドル、パラジウムは1016.70ドル、為替は1$110円25銭前後の値動きで推移しております。