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2018年07月04日国内貴金属はパラジウムを除いて上昇↑金は前日の下げを戻し1週間ぶりの高値圏へ。

【金相場】3日のNY金相場は、ドル安に伴う割安感が意識されたほか、米中貿易摩擦への警戒感から買われ上昇。中心限月の8月限は1トロイオンス1263.50ドル(+11.80ドル)と、前日の下げを戻し、プラス圏に転じて取引きを終了。この日はドルが対ユーロで軟化した事から、ドル建てで取引される金商品は割安感が意識され、相場は朝方からほぼ一本調子で上昇した。また、前日の下げに対する安値拾いも入りやすかったほか、米国政府が6日に中国製品に25%の追加関税を課す方針であるため、米中「貿易戦争」突入への警戒感がくすぶっていることも、安全資産とされる金には追い風となり一時1258ドル超まで値を伸ばす場面もあった。ただ、翌4日に米独立記念日に伴う祝日を控えて商いが薄かった上、休場明け5日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表、6日には米雇用統計の発表があるため、買い一巡後は積極的に上値を追う展開は手控えられ様子見ムードとなった。

国内の金相場は、ドル安要因やリスクオフの流れを背景に買われ上昇。買取ベースでは1gあたり4,872円(+30円)と、前日の下げを戻し、先月25日相場(約1週間)ぶりの高値に値戻しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

07/04  4782円 (+30円)

07/03  4752円 (-26円)

07/02  4749円 (-8円)

06/29  4749円 (-8円)

06/28  4757円 (-16円)

06/27  4773円 (-6円)

06/26  4779円 (-32円)

06/25  4811円 (-21円)

06/22  4809円 (-23円)

06/21  4832円 (±0円)

直近10日間の金相場平均価格:4,787円/g


【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、ドル安に伴う割安感や、他貴金属の上昇が意識され買い優勢の展開に。中心限月の9月限は1トロイオンス938.00ドル(+3.60ドル)と、プラス圏で推移し反発して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場の流れを引き継ぎ序盤は小安く推移した。その後、外国為替市場ではドルがユーロに対して軟調となると、ドル建てのパラジウムは割安感から買い戻しに反転。金の上昇やプラチナの急反発も手伝って、パラジウムもプラス圏に浮上した。また、トランプ米大統領の自動車関税計画への懸念が広がる中、1-6月(上期)の米自動車販売台数が大きな伸びを示し、堅調となった事もプラス材料となり一時この日の高値948ドルまで上昇する場面もあった。ただ、米中貿易摩擦激化に対する警戒感が再燃し投資家心理が後退している事や、翌4日が米国独立記念日で休場となるため持ち高調整も出やすかった事もあって、午後にかけては上値を抑えられる展開となった。

国内のパラジウムは、NY市場では小幅高で引けるも、円高要因から上げ分を消化されマイナス圏へ。買取では1gあたり3,575円(-16円)と、本日貴金属では唯一のマイナス推移となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/04  3575円 (-27円)

07/03  3591円 (-27円)

07/02  3618円 (+43円)

06/29  3575円 (-11円)

06/28  3586円 (-27円)

06/27  3613円 (+92円)

06/26  3521円 (-65円)

06/25  3586円 (±0円)

06/22  3586円 (-59円)

06/21  3645円 (±0円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,570円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:55現在の金相場は1トロイオンス1260.15ドル、パラジウムは946.05ドル、為替は1$110円44銭前後の値動きで推移しております。