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2018年07月20日国内金相場は軟調地合いが継続し4日続落↓また、パラジウムも調整安となり約3ヶ月半ぶりの安値圏へ。

【金相場】19日のNY金相場は、好調な米国経済指標を背景にドル高が進んだほか、利上げペースの拡大観測が意識され相場を圧迫。中心限月の8月限は1トロイオンス1224.00ドル(-3.90ドル)と、マイナス圏にて転じ反落して取引きを終了。この日発表された米経済指標が軒並み良好な内容となった事から、朝方より外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが先行。ドル建ての金商品には割高感が意識され序盤より軟調に推移した。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が過去2日間の上下両院での議会証言で、米景気に対する楽観的な見通しを示し、緩やかな利上げを進めていく方針を明らかにしたことも、金には重しとなり圧迫材料となった。ただ、トランプ米大統領がTVインタビューで、FRBが進める利上げ方針に「必ずしも同意しない。好ましくない」と発言。追加利上げを牽制したことから、ドルが対ユーロで反転下落、金相場は割高感が薄れたため下げ幅を圧縮した。

国内の金相場は、売り優勢となったNY相場や、為替が円高に振れた事から、軟調地合いが継続。買取ベースでは1gあたり4,744円(-25円)と、マイナス圏で推移し4日続落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

07/20  4744円 (-25円)

07/19  4769円 (-7円)

07/18  4776円 (-27円)

07/17  4803円 (-34円)

07/13  4837円 (+41円)

07/12  4796円 (+4円)

07/11  4792円 (-20円)

07/10  4812円 (+28円)

07/09  4784円 (-7円)

07/06  4791円 (+5円)

直近10日間の金相場平均価格:4,790円/g


【パラジウム相場】19日のNYパラジウム相場は、ドル高による割高感やテクニカル要因から売り押され軟調地合いが継続。中心限月の9月限は1トロイオンス866.20ドル(-35.60ドル)と、直近では最長の5日続落し、中心終値では4月6日相場以来(約3ヶ月半ぶり)に900ドルを下回って取引きを終了。この日のパラジウムは、軟調となった前日までの弱地合いを引き継ぎ序盤より小安く推移した。また、発表された米国経済指標が良好な内容となった事から、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感が意識されたほか、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の声明を受け、利上げペースが拡大するとの予想が広がった事や、関税を巡って自動車業界に与える先行き不透明感が要因となり、下げ幅を拡大した。ただ、トランプ米大統領が米CNBCテレビのインタビューで米連邦準備理事会(FRB)の利上げについて「好ましくない」と述べたのを受けてドルが売られると、下げは一服となった。節目の900ドルを3ヶ月半ぶりに下回った事で、もう一段調整される可能性も。

国内のパラジウムは、調整地合いとなったNY相場安や、円の締まりを背景に、相場を圧迫され軟調地合いが継続。買取では1gあたり3,353円(-141円)と、大きく値を落とし、4月9日相場(約3ヶ月半ぶり)の安値に値戻す展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/20  3353円 (-141円)

07/19  3494円 (-32円)

07/18  3526円 (±0円)

07/17  3526円 (-119円)

07/13  3645円 (+54円)

07/12  3591円 (+38円)

07/11  3553円 (-92円)

07/10  3645円 (+32円)

07/09  3613円 (+11円)

07/06  3602円 (±0円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,555円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:50現在の金相場は1トロイオンス1221.15ドル、パラジウムは869.60ドル、為替は1$112円40銭前後の値動きで推移しております。