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2018年08月03日国内貴金属はまちまちの展開に↑↓金は軟調地合いが継続した一方、パラジウムは値動きなしの横ばい。

【金相場】2日のNY金相場は、FOMC結果を受けたユーロ安・ドル高の相場展開に押され引き続き軟調な展開となり続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1220.10ドル(-7.50ドル)で取引きを終了。米連邦準備制度理事会(FRB)が、前日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、9月に今年3回目の利上げを視野に入れていることが判明するなど、タカ派寄りな内容となった。これを受けて、外国為替市場ではドル高・ユーロ安基調が前日から継続。ドル建てで取引される金商品に割高感が生じ相場を圧迫されたほか、明日発表予定の7月米雇用統計への期待感も重しとなった。また、トランプ米政権は前日、中国に対する貿易制裁強化を検討すると発表。2000億ドル相当の中国製品を対象とする追加関税の税率を当初比2.5倍の25%に引き上げる方針を明らかにした。これに対し、中国商務省は「反撃せざるを得ない」と報復強化で応じる姿勢を示唆。両国間の貿易摩擦が激化し、中国景気が悪化すれば原材料など各種商品需要も減退するとの懸念が再燃し、こちらも売り材料となった。

国内の金相場は、ドル高要因から売りが優ったNY市場を映してマイナス圏で推移。買取ベースでは1gあたり4,657円(-31円)と、値を下げ続落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

08/03  4657円 (-31円)

08/02  4688円 (-29円)

08/01  4717円 (+37円)

07/31  4680円 (-1円)

07/30  4681円 (-9円)

07/27  4690円 (-19円)

07/26  4709円 (+5円)

07/25  4704円 (+6円)

07/24  4498円 (-22円)

07/23  4720円 (-24円)

直近10日間の金相場平均価格:4,694円/g


【パラジウム相場】2日のNYパラジウム相場は、ドル高に圧迫されるも、安値拾いの買い戻しや株式相場の持ち直しを受けてプラスサイドに反転。中心限月の9月限は1トロイオンス915.50ドル(+3.60ドル)と、反発し買い優勢で取引きを終了。前日引け後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で「労働市場は引き続き力強さを増し、経済活動は力強いペースで拡大していることが示唆された」との見解が表明され、9月利上げ観測が一段と加速。外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが進んだ事や、米中間での貿易摩擦への警戒感の強まりを受けて、パラジウムは序盤は売りが先行し軟調な展開となった。ただ、売りが一巡すると安値拾いから相場は徐々に買い戻しに反転。軟調となっていた株式市場や、原油相場が下げ幅を縮小した事も意識され、パラジウムは次第にプラス圏に浮上した。

国内のパラジウムは、NY市場では買いが優り反発して引けたものの、引け後の動きを眺めて横ばい。買取では1gあたり3,494円(±0円)と、横ばい推移となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

08/03  3494円 (±0円)

08/02  3494円 (-59円)

08/01  3553円 (+32円)

07/31  3521円 (+16円)

07/30  3505円 (-16円)

07/27  3521円 (-27円)

07/26  3528円 (+76円)

07/25  3472円 (±0円)

07/24  3472円 (+86円)

07/23  3386円 (+33円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,497円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金相場は1トロイオンス1210.75ドル、パラジウムは911.75ドル、為替は1$111円66銭前後の値動きで推移しております。