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【金相場】8日のNY金相場は、全体的に小動きな展開となる中、米中貿易への警戒感が意識され上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1221.00ドル(+2.70ドル)と、小幅ながら買い優勢で取引きを終了。夏季休暇シーズンに入り参加者も乏しく全体的に薄商いとなる中、序盤はユーロ高・ドル安を背景に買いが先行し小高く推移した。また、通商・貿易を巡る米中対立の長期化を警戒したほか、米国によるイラン制裁再開を意識した買いも散見され上げ幅を拡大。一時1223ドル超まで値を伸ばすも、ドル買いが再燃した事で上値を抑えられ小幅高で引けた。
国内の金相場は、NY相場では買いが継続し上伸したものの、為替が円高に傾斜した事から上げを消化され反落。買取ベースでは1gあたり4,637円(-15円)と、前日の
上げ幅を戻しマイナス圏に転じました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
08/09 4637円 (-15円)
08/08 4652円 (+14円)
08/07 4638円 (-22円)
08/06 4660円 (+3円)
08/03 4657円 (-31円)
08/02 4688円 (-29円)
08/01 4717円 (+37円)
07/31 4680円 (-1円)
07/30 4681円 (-9円)
07/27 4690円 (-19円)
直近10日間の金相場平均価格:4,670円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、引き続き米中貿易摩擦への警戒感や、株安などを背景に売りが進み4営業日続落。中心限月の9月限は1トロイオンス886.40ドル(-16.50ドル)と、軟調地合いが継続して取引きを終了。米政府が中国の知的財産権侵害に対する制裁関税の第2弾を23日に発動すると発表。それに対し、中国政府も報復措置を取る方針を示した事から、米中の貿易戦争が中国や世界景気の鈍化につながるのではとの見方が台頭し、需要が鈍るとの観点からパラジウムも相場を圧迫され、時間外取引より900ドルを下抜き軟調となった。また、原油相場の下落や、米国株の軟化も材料視された。一方、外国為替市場ではユーロ高・ドル安に振れる場面では買い戻しも見られたが、その後のドルの戻りや、サマーシーズンによる需要減、夏季休暇から市場参加者も乏しかった事もあり、そのまま売り優勢で取引きを終えた。節目の900ドルを下抜いた事で、もう一段の下落も想定されている。
国内のパラジウムは、軟調に推移したNY相場や円高要因に圧迫され反落。買取では1gあたり3,413円(-54円)と、値を下げマイナス圏に転じました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/09 3413円 (-54円)
08/08 3467円 (+22円)
08/07 3445円 (-27円)
08/06 3472円 (-22円)
08/03 3494円 (±0円)
08/02 3494円 (-59円)
08/01 3553円 (+32円)
07/31 3521円 (+16円)
07/30 3505円 (-16円)
07/27 3521円 (-27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,489円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。15:35現在の金相場は1トロイオンス1217.80ドル、パラジウムは899.60ドル、為替は1$111円05銭前後の値動きで推移しております。