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【金相場】16日のNY金相場は、売り買いが交錯する中、ほぼ横ばい圏で取引きを終了。中心限月の12月限は1トロイオンス1184.00ドル(-1.00ドル)と、小幅に値を落として取引きを終了。この日の金相場は、売りが進んだ前日相場の流れを引き継ぎ序盤は軟調な展開でスタートした。一方、中国商務省の代表団が、今月下旬に貿易協議のため米国を訪問すると発表。米中による貿易摩擦緩和に向けた協議が進展するのではないかとの期待が広がり、投資家のリスク回避姿勢が後退。このため、これまで資金の逃避先として買われてきたドル高が一服し、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから買い戻しが入り、相場は昼ごろにかけて上昇する展開となった。ただ、トルコ通貨リラの急落をきっかけに広がった「新興国リスク」に対する懸念は完全には消えておらず、ドルの買い戻しが見られた事や、この日は米国株が大幅反発した事もあって、買い一巡後は上げ渋る展開となり、結局小幅安で取引きを終えた。
国内の金相場は、NY相場では横ばい圏ながら小幅安に振れるも、時間外取引での戻りや為替が円安に傾斜した事を受けてプラスサイドに反転。買取ベースでは1gあたり4,487円(+29円)と、前日までの軟調地合いが一服し、4営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
08/17 4487円 (+29円)
08/16 4458円 (-179円)
08/10 4637円 (±0円)
08/09 4637円 (-15円)
08/08 4652円 (+14円)
08/07 4638円 (-22円)
08/06 4660円 (+3円)
08/03 4657円 (-31円)
08/02 4688円 (-29円)
08/01 4717円 (+37円)
07/31 4680円 (-1円)
直近10日間の金相場平均価格:4,623円/g
【パラジウム相場】16日のNYパラジウム相場は、前日の下げに対する反動買いや、リスクオフ一服の流れを受けて急反発。中心限月の9月限は1トロイオンス874.80ドル(+37.60ドル)と、前日の下げ幅を縮め大幅高で取引きを終了。この日のパラジウムは、新興国リスクを背景に、大幅安となった前日相場の流れを引き継いで序盤は安寄りした。ただ、中国商務省の代表団が今月下旬に貿易協議のため米国を訪問すると発表すると相場は買い戻しに反転。ドル高が一服した事や、米国株が大幅反発した事が好材料となり急速に上げ幅を拡大した。また、前日には約1年1ヵ月ぶりの安値圏に沈んだ事もあって値ごろ感が意識されたほか、銅相場の持ち直しや、鉱業関連株の堅調さも相場の後押し要因となり、この日は大幅高で取引きを終えた。米中貿易への先行き不透明感や、トルコ通貨リラの急落をきっかけに広がった「新興国リスク」に対する懸念は完全には消えておらず、今後も当面は値動きの荒い展開が予想されている。
国内のパラジウムは、急反発したNY相場の値動きを映して大幅上昇。買取では1gあたり3,348円(+184円)と、前日の下げを縮め、このところの調整地合いが一服となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/17 3348円 (+184円)
08/16 3164円 (-249円)
08/10 3413円 (±0円)
08/09 3413円 (-54円)
08/08 3467円 (+22円)
08/07 3445円 (-27円)
08/06 3472円 (-22円)
08/03 3494円 (±0円)
08/02 3494円 (-59円)
08/01 3553円 (+32円)
07/31 3521円 (+16円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,426円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1179.55ドル、パラジウムは873.70ドル、為替は1$110円89銭前後の値動きで推移しております。