相場情報

毎日の地金や貴金属などの相場動向、世界情勢やマーケット市況などをご紹介。

相場情報

HOME > 相場情報

2018年08月21日国内金相場は横ばい圏ながら小幅高に振れ3日続伸↑一方、パラジウムは連投が一服し3営業日ぶりに反落↓

【金相場】週末17日のNY金相場は、前日同様に横ばい圏ながらも小幅高に振れ上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス1184.20ドル(+0.20ドル)と、小幅ながら3営業日ぶりに反発して取引きを終了。外国為替市場では、早朝にかけて対ユーロでいったん強含んでいたドルが軟化に転じた事から、ドル建てで取引される商品相場は割安感が意識され、金相場はプラス圏に浮上した。また、米国人牧師の釈放問題をめぐって米国とトルコの外交関係が冷え込む中、米国がトルコに対して追加制裁措置を科すことも辞さないと警告したことから、この日はトルコ通貨リラが再び急落。他の新興国にも混乱が波及するのではとの懸念が再燃したため、安全資産としての金買いも一部で観測された。ただ、週末を控えた持ち高調整売りや、市場では今月下旬に再開される米中貿易協議が進展し、両国間の貿易摩擦が緩和に向かうとの期待も広がっており、この日はトルコ不安を相殺する形となったもようで、安全資産としての金需要も限られた。
その後、トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利上げを継続する方針であることについて「気に入らない」と述べた事で、通常取引き終了後に外国為替市場ではドル安が進行。金は相対的に買いが進み1190ドル超まで上昇した。

国内の金相場は、円高進行に押されるも週明けのNY相場の値動きや、時間外取引での伸びを映してプラス圏で推移。買取ベースでは1gあたり4,514円(+1円)と、横ばい圏ながら値を上げ、3営業日続伸しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

08/21  4514円 (+1円)

08/20  4513円 (+26円)

08/17  4487円 (+29円)

08/16  4458円 (-179円)

08/10  4637円 (±0円)

08/09  4637円 (-15円)

08/08  4652円 (+14円)

08/07  4638円 (-22円)

08/06  4660円 (+3円)

08/03  4657円 (-31円)

直近10日間の金相場平均価格:4,585円/g


【パラジウム相場】週末17日のNYパラジウム相場は、急反発した前日相場の流れを引き継ぎ上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス877.80ドル(+3.00ドル)と、小幅ながら値を伸ばし買い優勢で取引きを終了。この日のパラジウム、急速に買い戻された前日相場の流れを引き継ぎ序盤より堅調に推移した。また、最近のドル高基調に調整売りが出た事で、商品相場は割安感が意識されパラジウムも上げ幅を拡大した。ただ、米国人牧師の釈放問題をめぐって米国とトルコの外交関係が冷え込む中、米国がトルコに対して追加制裁措置を科すことも辞さないと警告したことから、この日はトルコ通貨リラが再び急落。他の新興国にも混乱が波及するのではとの懸念が再燃したため、パラジウムも買い一服となった。一方、今月末に米中通商協議が再開される見通しとなっていることが相場の下支えとなり、この日もプラス圏で引けた。
その後、トランプ大統領による利上げへの言及を受けて外国為替市場ではドル安が進行。パラジウムは時間外取引で上げ幅を拡大し節目の900ドル台に再浮上した。

国内のパラジウムは、週明けのNY相場では急伸して引けるも、前日の時間外取引での上昇分を消化したほか、為替が円高に傾斜した事もあってマイナス圏圏へ。買取では1gあたり3,418円(-27円)と、前日までの連騰が一服し、3営業日ぶりに反落しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

08/21  3418円 (-27円)

08/20  3445円 (+97円)

08/17  3348円 (+184円)

08/16  3164円 (-249円)

08/10  3413円 (±0円)

08/09  3413円 (-54円)

08/08  3467円 (+22円)

08/07  3445円 (-27円)

08/06  3472円 (-22円)

08/03  3494円 (±0円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,408円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1196.10ドル、パラジウムは903.30ドル、為替は1$109円99銭前後の値動きで推移しております。