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【金相場】21日のNY金相場は、重要イベントを控えて様子見ムードが広がる中、ドル安を背景に買われ小幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1200.00ドル(+5.40ドル)と、買い優勢となり節目の1200ドル台に戻して取引きを終了。前日引け後にトランプ米大統領はインタビューで、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げを継続する方針であることについて「感心しない」と表明した。これを受けて、FRBが現行のペースでは利上げに動きづらくなるとの観測が広がり、対主要通貨でドル売りが先行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから、通常取引き開始前の時間外取引より堅調に推移した。ただ、ドルの先高観も完全には拭えない中、米国株の上昇や様子見ムードも広がり、1200ドルを挟んで揉み合いとなった。今週は米中通商協議が再開されるほか、22日には連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表、23-25日にはワイオミング州ジャクソンホールで経済金融シンポジウムが開催されるため、市場ではこれらの重要イベントに注目している。
国内の金相場は、引き続き円高基調に押されるもNY相場が堅調に推移した事を受けて上伸。買取ベースでは1gあたり4,535円(+21円)と、ここ最近では最長の4日続伸し、10日相場(約2週間)ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
08/22 4535円 (+21円)
08/21 4514円 (+1円)
08/20 4513円 (+26円)
08/17 4487円 (+29円)
08/16 4458円 (-179円)
08/10 4637円 (±0円)
08/09 4637円 (-15円)
08/08 4652円 (+14円)
08/07 4638円 (-22円)
08/06 4660円 (+3円)
直近10日間の金相場平均価格:4,573円/g
【パラジウム相場】21日のNYパラジウム相場は、ドル安を背景とした買いや、堅調となった株式市場を眺めて上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス910.00ドル(+11.30ドル)と、大きく値を伸ばし4営業日続伸。節目の900ドル台に乗せ、中心終値では2日相場以来およそ3週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。前日引け後に、トランプ大統領の利上げに関する発言を受けて、外国為替市場ではユーロ高・米ドル安が進行。ドル建てのパラジウムは、金やプラチナなど他貴金属の上昇に連れて、時間外取引より堅調に推移した。また、米国と中国は22日から事務レベルの貿易協議を開く事から、市場では停滞していた両国の協議が進展するとの期待感が引き続き広がったほか、原油高や、米国株の上昇を眺めてパラジウムも上げ幅を拡大し900ドル台に戻すなど一段高となった。
国内のパラジウムは、NY市場では上げ幅を拡大し一段高に振れるも、時間外取引での戻りや円高要因から上げ幅を消化され横ばい。買取では1gあたり3,418円(±0円)と、前日比変わらずの値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/22 3418円 (±0円)
08/21 3418円 (-27円)
08/20 3445円 (+97円)
08/17 3348円 (+184円)
08/16 3164円 (-249円)
08/10 3413円 (±0円)
08/09 3413円 (-54円)
08/08 3467円 (+22円)
08/07 3445円 (-27円)
08/06 3472円 (-22円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,400円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1198.45ドル、パラジウムは904.90ドル、為替は1$110円39銭前後の値動きで推移しております。