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【金相場】週末24日のNY金相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が想定よりややハト派寄りな内容となった事を受けて、ドル安進行による割安感を背景に買いが優り上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス1213.30ドル(+19.30ドル)と、大幅反発し、中心終値では10日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。パウエル議長はこの日、ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済金融シンポジウムで講演し、米経済は失業率の低下、物価安定が続き「強固だ」との認識を示した。金融政策は「さらなる緩やかな利上げが適切だ」と述べ、次回9月の政策会合での利上げを示唆した。また、パウエル氏は「インフレ率が(目標の)2%を越えて加速し、物価が過熱するリスクの明確な兆候はない」とも説明。目先の利上げは既にほぼ織り込み済みである上、利上げペースの加速を示唆する内容でなかったことからハト派寄りと捉えられ、外国為替市場では逆にドル売り・ユーロ買いがさらに進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから、金買い需要が旺盛となった。また、週末を控えた持ち高調整買いや、節目の1200ドルを超えた事で買いの勢いが加速し上げ幅を拡大する展開となった。
国内の金相場は、大幅高となった週末のNY相場を映して急反発。買取ベースでは1gあたり4619円(+78円)と、ここ最近の高値を再度上抜き、10日相場以来およそ2週間半ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
08/27 4619円 (+78円)
08/24 4541円 (-12円)
08/23 4553円 (+18円)
08/22 4535円 (+21円)
08/21 4514円 (+1円)
08/20 4513円 (+26円)
08/17 4487円 (+29円)
08/16 4458円 (-179円)
08/10 4637円 (±0円)
08/09 4637円 (-15円)
直近10日間の金相場平均価格:4,549円/g
【パラジウム相場】週末24日のNYパラジウム相場は、パウエル議長の講演がややハト派寄りと捉えられた事から、ドル安を背景に買いが加速し急反発。中心限月の9月限は1トロイオンス928.60ドル(+17.40ドル)と、月初来高値を抜いて、7月31日相場以来およそ3週間半ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日パウエル議長がジャクソンホールでの講演で、従来来通りに漸進的な利上げ姿勢を示したが、「インフレが2%超で加速する明らかな兆候はなく、経済の過熱リスクは高まっていない」との認識も示したことで、市場は利上げが最終局面に差し掛かっていると解釈され、外国為替市場ではドル安が進行。ドル建てのパラジウムは割安感から買いの勢いが活発化し急上昇した。また、金やプラチナの急騰や、米国株の上昇、テクニカルな買いも入って、上げ幅を拡大。一時935ドルまで値を伸ばす場面もあった。その後、利益確定売りや、ドル安一服を受けて買いの勢いも落ち着いたが、引き続き堅調となった株式市場や、金相場を眺めてパラジウムも高値圏を維持し、そのまま買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、週末のNY相場が堅調となり一段高となった事を映して急反発。買取では1gあたり3,553円(+92円)と、月初来高値を抜いて7月13日相場以来およそ1ヵ月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/27 3553円 (+92円)
08/24 3461円 (-17円)
08/23 3478円 (+60円)
08/22 3418円 (±0円)
08/21 3418円 (-27円)
08/20 3445円 (+97円)
08/17 3348円 (+184円)
08/16 3164円 (-249円)
08/10 3413円 (±0円)
08/09 3413円 (-54円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,411円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:45現在の金相場は1トロイオンス1208.95ドル、パラジウムは927.10ドル、為替は1$111円09銭前後の値動きで推移しております。