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【金相場】10日のNY金相場は、ドル安や米国株安を意識した買いが入り小幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1193.40ドル(+1.90ドル)と、前日相場同様に横ばい圏ながら小幅高で取引きを終了。この日、米労働省が発表した9月の米卸売物価指数(PPI)は全体、コア指数がともに前月比0.2%上昇し、いずれも市場予想と一致したが、物価の着実な上昇を受けてインフレ高進が意識され、米利上げペースの加速観測が浮上したことから金商品は序盤は相場を圧迫された。ただ、米国株式相場の下落で投資家心理が冷え込み、リスク回避目的から相対的に金を買う動きが活発化。更に、外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される商品に割安感が台頭したことから金に買い戻しが入り、相場は昼頃にはプラス圏に浮上した。
国内の金相場は、NY市場では前日同様に小幅高に振れ上伸するも、為替が円高に傾斜した事を受けて、国内では上げを消化されマイナス圏へ。買取ベースでは1gあたり4,616円(-18円)と、5日続落しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
10/11 4616円 (-18円)
10/10 4634円 (-2円)
10/09 4636円 (-66円)
10/05 4702円 (-18円)
10/04 4720円 (-5円)
10/03 4725円 (+52円)
10/02 4673円 (+5円)
10/01 4668円 (+48円)
09/28 4620円 (-21円)
09/27 4641円 (-33円)
直近10日間の金相場平均価格:4,664円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、株安による投資家心理の冷え込みに押される場面もあったが、ドル安要因や供給懸念を背景に買いが優り上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス1067.20ドル(+5.10ドル)と、反発して取引きを終了。この日のパラジウムは、利確売りに押された前日相場の反動から、序盤より買い戻しが入り時間外取引きでは1074ドルまで上昇した。一方、米労働省が発表した9月の米卸売物価指数(PPI)が堅調となり、市場ではインフレ高進が意識され米国長期金利が上昇。金利上昇が企業収益を圧迫するとの懸念から、株式相場が急落するなどリスク回避姿勢が台頭した事で、パラジウムも一時相場を圧迫された。ただ、外国為替市場ではドル安が進行した事で割安感が生じたほか、引き続き供給不安から押し目を買われ、結局プラス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、NY市場では買いが優りプラス圏に浮上するも、円高要因に圧迫され軟調に推移。買取では1gあたり4,072円(-59円)と、マイナス圏で推移し続落しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/11 4072円 (-59円)
10/10 4131円 (-11円)
10/09 4142円 (+43円)
10/05 4099円 (-27円)
10/04 4126円 (+33円)
10/03 4093円 (-22円)
10/02 4115円 (-54円)
10/01 4169円 (-27円)
09/28 4196円 (+92円)
09/27 4104円 (+32円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,125円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1195.90ドル、パラジウムは1064.05ドル、為替は1$112円08銭前後の値動きで推移しております。