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【金相場】23日のNY金相場は、世界的な株安を背景にリスク回避姿勢が強まる中、安全資産とされる金が買われ3営業日ぶりに反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1236.80ドル(+12.20ドル)と、中心終値では7月16日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値を更新して取引きを終了。米中「貿易戦争」の影響が懸念される中、世界的な株安から投資家心理が後退。米国株も序盤より売りが加速し、相対的に安全資産とされる金に買いが入った。また、サウジアラビア人記者殺害疑惑をきっかけとした地政学的リスクの高まりや、イタリアの財政不安などがくすぶっていることも、金の支援材料となり、相場は一時1243.00ドルまで上昇する場面もあった。その後、ドル高の進行や米国株の下げ縮小から、やや上値を重くするも、堅調地合いを維持し高値水準で取引きを終えた。
国内の金相場は、リスク回避姿勢から買い優勢となったNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,765円(+20円)と、7月19日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値を更新しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
10/24 4765円 (+20円)
10/23 4745円 (-6円)
10/22 4751円 (+17円)
10/19 4734円 (-2円)
10/18 4736円 (±0円)
10/17 4736円 (+7円)
10/16 4729円 (+15円)
10/15 4714円 (+1円)
10/12 4713円 (+97円)
10/11 4616円 (-18円)
直近10日間の金相場平均価格:4,724円/g
【パラジウム相場】23日のNYパラジウム相場は、供給不安を背景に引き続き堅調な展開となり一代高値を更新。中心限月の12月限は1トロイオンス1122.80ドル(+15.10ドル)と、中心終値では年初来高値(1月17日相場1109.70ドル)や、過去最高値水準の2001年1月相場を上抜き、史上最高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、急騰し水準を一段切り上げた前日相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、中距離核戦力(INF)廃棄条約を巡り、米国が同条約違反を理由にロシアへの経済制裁を強めるとの懸念から、供給減少を警戒した買いが入り上げ幅を拡大。相場は一時1137.80ドルと急伸し、史上最高値を付けた。その後は、急騰した過熱感から、一部で利確売りが出たほか、世界的な株安など投資家心理の後退が重しとなり上昇が一服するも、引き続き堅調地合いを維持し、この日は記録的な高値(17年9ヶ月ぶり)で取引きを終えた。なお、3日続伸したパラジウムの上げ幅は+58.10ドル(+5.1%)となった。
国内のパラジウムは、過去最高値を記録するなど価格水準を切り上げたNY相場を映して3日上伸。買取では1gあたり4,369円(+65円)と、これまでの高値記録(2001年1月29日相場4,352円)を抜いて、過去最高値を更新しました。(17年9ヶ月ぶり)
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/24 4369円 (+65円)
10/23 4304円 (+162円)
10/22 4142円 (+43円)
10/19 4099円 (-10円)
10/18 4109円 (-17円)
10/17 4126円 (-5円)
10/16 4131円 (+54円)
10/15 4077円 (-38円)
10/12 4115円 (+43円)
10/11 4072円 (-59円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,154円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:40現在の金相場は1トロイオンス1225.90ドル、パラジウムは1128.15ドル、為替は1$112円58銭前後の値動きで推移しております。