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2018年11月16日国内貴金属は軒並み値を上げ上昇↑金は3日続伸し、パラジウムは史上最高値を記録。

【金相場】15日のNY金相場は、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる先行き不透明感を背景に買いが入り続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1215.00ドル(+4.90ドル)と、プラス圏で推移して取引きを終了。英政府は前日、EU離脱協定案を臨時閣議で承認。しかし、メイ首相がまとめた合意内容について反発も強く、この日はラーブEU離脱担当相ら複数の閣僚が相次ぎ辞任を表明するなど、この先の議会承認は難航するとの見方が強まった。こうした中、この日の外国為替市場では英通貨ポンドがドルに対して急落。金相場はドル上昇に伴う割高感に圧迫されたものの、安全資産としての買いが入ったほか、欧米の株安などに支えられてプラス圏を維持する展開となった。なお、この日は小売売上高など一連の米経済指標が発表されたが、全体的に強弱まちまちの内容となったため、相場の反応は限定的だった。

国内の金相場は、リスク回避から買いが優ったNY相場を映して上伸。買取ベースでは1gあたり4,756円(+16円)と、3日続伸し、先週9日相場以来1週間ぶりの高値に値戻しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

11/16  4756円 (+16円)

11/15  4740円 (+11円)

11/14  4729円 (+21円)

11/13  4708円 (-46円)

11/12  4754円 (-45円)

11/09  4799円 (+3円)

11/08  4796円 (-2円)

11/07  4798円 (-2円)

11/06  4800円 (-12円)

11/05  4812円 (+22円)

直近10日間の金相場平均価格:4,769円/g


【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、他貴金属の上昇や、株安一服を受けて買いが強まり急騰。中心限月の12月限は1トロイオンス1137.40ドル(+27.20ドル)と3営業日続伸し一代高値を更新。終値では10月23日に付けた最高値(1122.80ドル)を大きく上抜き、史上最高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが膨らんだ前日までの高値反動から、時間外取引では利益を確定する動きが見られ安寄りした。しかし、売りが一服すると相場は買い戻しに反転。金をはじめ他貴金属が堅調となったほか、原油高、米国株の切り返しを眺めて買いに弾みが付くと、テクニカルな買いも巻き込み、相場は一時1161.50ドルまで急騰した。その後は、ドル高や利確売り、英政局を巡る不透明感からやや上値を重くするも、引き続き高水準を維持し、この日は一代高値を更新して取引きを終えた。

国内のパラジウムは、NY相場が一代高値を更新した事から上げ幅を拡大し急騰。買取では1gあたり4,477円(+108円)と、3日続伸し4,400円台へ。10月24日に付けた最高値(2001年1月以来17年9ヶ月ぶり)を大きく抜いて、史上最高値を記録しました。なお、上昇した3日間の上げ幅は+227円(+5%)となっております。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

11/16  4477円 (+108円)

11/15  4369円 (+49円)

11/14  4320円 (+70円)

11/13  4250円 (-81円)

11/12  4331円 (-43円)

11/09  4374円 (-5円)

11/08  4379円 (+59円)

11/07  4320円 (-49円)

11/06  4369円 (+65円)

11/05  4324円 (+97円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,349円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:55現在の金相場は1トロイオンス1218.30ドル、パラジウムは1140.60ドル、為替は1$113円46銭前後の値動きで推移しております。