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【金相場】29日のNY金相場は、横ばい圏ながら買い優勢の流れが継続し小幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1230.40ドル(+0.60ドル)と、プラス圏で取引きを終了。前日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が現在の政策金利は「景気を加速も減速もさせない中立水準をわずかに下回る」水準との認識を示した。利上げ打ち止めが近いとの見方を招き、金利が付かない金の投資妙味が増すとの思惑が相場を支え、この日も序盤より堅調となった。もっとも、前日に大幅高となったうえ、午後には連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表、12月1日に予定されている米中首脳会談を控えて結果を見極めたい市場関係者が多く、買い一巡後は小動きな展開となった。
引け後に発表された11月7、8両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、12月のさらなる利上げを支持する意見が多く出たが、複数の参加者は、政策金利が景気を過熱も冷やしもしない「中立金利」に迫りつつあると言及し、利上げ局面の終了時期が近づいているとの認識を示した。前日のパウエルFRB議長の発言を確認したような内容だったことから、相場の反応は乏しかった。
国内の金相場は、横ばいながら小幅高となったNY相場を映して上伸。買取ベースでは1gあたり4,777円(+2円)と、小動きながら小幅続伸し、前日同様に9日相場(約3週間)ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
11/30 4777円 (+2円)
11/29 4775円 (+20円)
11/28 4755円 (-19円)
11/27 4774円 (+13円)
11/26 4761円 (-11円)
11/22 4772円 (+32円)
11/21 4740円 (-3円)
11/20 4743円 (-12円)
11/19 4755円 (-1円)
11/16 4756円 (+16円)
直近10日間の金相場平均価格:4,761円/g
【パラジウム相場】29日のNYパラジウム相場は、前日の急騰に対する反動や、ユーロ高・株高一服を背景に小反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1151.40ドル(-0.50ドル)と、横ばい圏ながら小幅に値を落とし、4営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の前日のハト派発言から、ドル安進行を背景とした買いが入り序盤は小高く推移した。ただ、前日には史上最高値を記録するなど大幅高となった反動から、一部で利益確定売りが出やすかったほか、ユーロ高・株高が一服した事も意識され、パラジウムも次第にマイナス圏に反転。売り買いが拮抗した後、結局小幅安で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、横ばい圏での値動きとなったNY相場を映して前日比変わらずの展開に。買取では1gあたり4,579円(±0円)と、全日に記録した過去最高値で高止まりとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/29 4579円 (±0円)
11/29 4579円 (+102円)
11/28 4477円 (+33円)
11/27 4444円 (+92円)
11/26 4352円 (-103円)
11/22 4455円 (+38円)
11/21 4417円 (-60円)
11/20 4477円 (-75円)
11/19 4552円 (+75円)
11/16 4477円 (+108円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,481円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:15現在の金相場は1トロイオンス1227.5ドル、パラジウムは1164.15ドル、為替は1$113円40銭前後の値動きで推移しております。