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2018年12月03日国内金相場は横ばい圏ながら小幅高に振れ3日続伸↑また、パラジウムも一代高値を再更新し初の4,600円台に浮上。

【金相場】週末30日のNY金相場は、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感などに圧迫され反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1226.00ドル(-4.40ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。この日発表された米国の11月シカゴ購買部協会景気指数が市場予想を上回った事から、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行。ドル建ての金商品は割高感が意識され序盤より小安く推移した。また、米国のトランプ大統領や中国政府の高官が、米中首脳会談に楽観的な見方を示したため、貿易協定での合意期待が高まりリスク選好意欲が台頭。株式市場が堅調となった事も圧迫材料となったほか、週末を控えて持ち高調整目的の売りも出やすかった事で、この日は売り優勢で取引きを終えた。
アルゼンチンのブエノスアイレスで、この日開幕した20カ国・地域(G20)首脳会議では、反保護主義と自由貿易の促進に向けた協調姿勢を打ち出せるかどうかが焦点。中でも、市場の注目は「貿易戦争」が激化している米中の首脳会談に集まっており、協議の行方を見極めたいとの思惑が広がっている。

国内の金相場は、週末のNY相場では売りが優ったものの、為替が円安に傾斜したことからプラスサイドに反転し上伸。買取ベースでは1gあたり4,778円(+1円)と、横ばい圏ながら3日続伸。前営業日同様に9日相場(約3週間)ぶりの高値継続よなりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

12/03  4778円 (+1円)

11/30  4777円 (+2円)

11/29  4775円 (+20円)

11/28  4755円 (-19円)

11/27  4774円 (+13円)

11/26  4761円 (-11円)

11/22  4772円 (+32円)

11/21  4740円 (-3円)

11/20  4743円 (-12円)

11/19  4755円 (-1円)

直近10日間の金相場平均価格:4,763円/g


【パラジウム相場】週末30日のNYパラジウム相場は、一代高値を突破した後、ドル高や利益確定売りに押されて反落。中心限月の3月限は1トロイオンス1144.60ドル(-6.60ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、米中首脳会談に楽観的な兆しが見られた事から、リスクオンの流れから序盤は買いが広がり急騰。相場は一時1173.30ドルと、取引き時間中の史上最高値を付け一代高値を更新した。ただ、好調なシカゴ地区購買部協会景気指数を受けて外国為替市場ではドル高に振れた事や、予想以下の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を受けて勢いは失速。高値を更新した事もあって利益確定を目的とした売りや、週末を控えた持ち高調整も入りやすく、結局マイナス圏に転じて取引きを終えた。

国内のパラジウムは、堅調地合いを維持して一代高値を再更新。買取では1gあたり4,601円(+22円)と、先日30日に付けた歴代高値(4,579円)を抜いて、初の4,600円台にのせるなど史上最高値を記録しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

12/03  4601円 (+22円)

11/30  4579円 (±0円)

11/29  4579円 (+102円)

11/28  4477円 (+33円)

11/27  4444円 (+92円)

11/26  4352円 (-103円)

11/22  4455円 (+38円)

11/21  4417円 (-60円)

11/20  4477円 (-75円)

11/19  4552円 (+75円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,493円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。14:05現在の金相場は1トロイオンス1228.35ドル、パラジウムは1160.95ドル、為替は1$113円51銭前後の値動きで推移しております。