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【金相場】11日のNY金相場は、利益確定売りやドル高に圧迫され反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1247.20ドル(-2.20ドル)と、小幅ながら値を下げて取引きを終了。外国為替市場では朝方にかけてドルが対ユーロで軟化。ドル建てで取引される商品に割安感が広がる中、金相場も買いが先行した。その後、ドルがユーロに対して堅調を取り戻すと、金相場は割高感から売り戻されたほか、このところ高値水準(7月中旬以来)で推移していたこともあって、利益を確定する目的の売りも出やすく相場は次第にマイナス圏に沈下した。 ただ、米中関係や英のEU離脱交渉、フランスの反政府運動の動向など政治情勢を巡る不透明感から、運用リスクを回避する目的の金買いも入り下値は堅かった。加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ局面が想定よりも早期に終了するとの観測がくすぶっており、金利を生まない資産である金の下値を支えている。パウエル議長をはじめ複数のFRB高官が最近相次ぎ、金利が中立的な水準に近づいているとの見解を示しているため、18、19両日の連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に発表される声明では、今後の金融政策運営についてハト派的な姿勢が示されるとの見方が台頭している。
国内の金相場は、為替が円安に傾斜した事からプラス圏で推移し3日上伸。買取では1gあたり4,852円(+11円)と、前日同様に6月19日相場以来およそ6ヶ月ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
12/12 4852円 (+11円)
12/11 4841円 (+2円)
12/10 4839円 (+31円)
12/07 4808円 (-10円)
12/06 4818円 (+7円)
12/05 4811円 (-1円)
12/04 4812円 (+34円)
12/03 4778円 (+1円)
11/30 4777円 (+2円)
11/29 4775円 (+20円)
直近10日間の金相場平均価格:4,811円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、ドル安の場面で押し目を買われたほか、テクニカルな買いも入って反発上昇。中心限月の3月限は1トロイオンス1177.30ドル(+18.60ドル)と、歴代高値を記録した先週5日相場以来およそ1週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日の下げを受けて安値拾いの買いが入ったほか、時間外取引ではドル安進行による割安感も意識され序盤より堅調に推移した。また、中国が米国製の自動車と自動車部品の輸入関税を40%から15%に引き下げることに同意したと明らかにしたと報じられた事で、両国の貿易摩擦への過度な先行き不安が緩和したほか、リスクオフの流れが一服した事も買い材料となり、相場は一時1184.90ドルまで急騰した。その後、堅調スタートとなった米国株が下げに転じた事や、ドルが買い戻される場面では上値追いも一服する展開となった。
国内のパラジウムは、堅調に推移したNY相場や円安要因から3日続伸し上げ幅を拡大。買取では1gあたり4,817円(+70円)と、初の4,800円台へ浮上。6日に付けた歴代高値(4,784円)を上抜き、史上最高値を記録するなど一段高となりました。このところの急騰からパラジウムは価格水準を切り上げており、11月初旬から本日までに+664円(+13.8%)と急騰中。金との価格差は35円/gと、2002年7月相場以来(約16年5ヶ月ぶり)の近値水準となっております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/12 4817円 (+70円)
12/11 4747円 (+49円)
12/10 4698円 (+38円)
12/07 4660円 (-124円)
12/06 4784円 (+32円)
12/05 4752円 (+86円)
12/04 4666円 (+65円)
12/03 4601円 (+22円)
11/30 4579円 (±0円)
11/29 4579円 (+102円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,688円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:30現在の金相場は1トロイオンス1247.55ドル、パラジウムは1177.85ドル、為替は1$113円48銭前後の値動きで推移しております。