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【金相場】12日のNY金相場は、ユーロ高・ドル安を背景に買いが入り上昇。中心限月の2月限は1トロイオンス1250.00ドル(+2.80ドル)と、小幅ながら3営業日ぶりにプラス圏に転じて取引きを終了。朝方発表された11月の消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月から横ばい、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇と、いずれも市場予想と一致した。これを受け、外国為替市場ではユーロに対してドル安が進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから買いが旺盛となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ局面が想定よりも早期に終了するとの観測が浮上していることも、金利を生まない資産である金には買いが入りやすかった。18、19両日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定されることはほぼ織り込み済みだが、今後の利上げペースに関する手掛かりを得たいとの思惑が広がっていたため、様子見ムードも強かった。市場関係者は、米中間の貿易戦争や英国の欧州連合(EU)離脱問題の行方などにも注目している。
国内の金相場は、3営業日ぶりに小反発したNY相場を映して上伸。買取ベースでは1gあたり4,856円(+4円)と、4営業日続伸し、前日同様におよそ6ヶ月ぶり(6月19日相場来)の高値継続となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
12/13 4856円 (+4円)
12/12 4852円 (+11円)
12/11 4841円 (+2円)
12/10 4839円 (+31円)
12/07 4808円 (-10円)
12/06 4818円 (+7円)
12/05 4811円 (-1円)
12/04 4812円 (+34円)
12/03 4778円 (+1円)
11/30 4777円 (+2円)
直近10日間の金相場平均価格:4,819円/g
【パラジウム相場】12日のNYパラジウム相場は、ドル安やリスク選好の動きが買いの勢いを加速させ大幅続伸。中心限月の3月限は1トロイオンス1194.50ドル(+17.20ドル)と、5日に付けた歴代高値(1184.40ドル)を大きく上抜き、中心終値では史上最高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、外国為替市場ではドル安が進んだ事で割安感が意識されたほか、株式相場が堅調となるなどリスク選好意欲が高まった事も買い材料となり上げ幅を拡大した。その後、過熱感から一部で利益確定の売りも見られたが、供給逼迫への先行き不安や、テクニカルな買いが相場を支え、1200ドル圏内まで価格水準を切り上げて取引きを終えた。受給バランスの観点から現在暴騰しているパラジウムは、11月初旬から+113.10ドル(+9.5%)と一段高で推移。
国内のパラジウムは、一代高値を記録したNY相場高を映して4日続伸するなど上げ幅を拡大。買取では1gあたり4,882円(+65円)と、連日で過去最高値を記録し、価格水準を切り上げる展開となりました。受給バランスの観点からパラジウムは、11月初旬から本日までに+730円(+14.9%)と急騰中。およそ16年5ヶ月(2002年7月相場)ぶりに金相場を上回る価格水準となっております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/13 4882円 (+65円)
12/12 4817円 (+70円)
12/11 4747円 (+49円)
12/10 4698円 (+38円)
12/07 4660円 (-124円)
12/06 4784円 (+32円)
12/05 4752円 (+86円)
12/04 4666円 (+65円)
12/03 4601円 (+22円)
11/30 4579円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,719円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1246.70ドル、パラジウムは1193.15ドル、為替は1$113円44銭前後の値動きで推移しております。