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2019年01月09日国内金相場は小幅安に振れ反落↓一方、パラジウムは急騰し史上最高値を更新↑

【金相場】8日のNY金相場は、投資家のリスク選好意欲が回復する中、安全資産とされる金に売り圧力がかかり反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1285.90ドル(-4.00ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。米中両政府による次官級の貿易協議が2日目の会合を開く中、トランプ米大統領はこの協議を念頭に「非常にうまくいっている」とツイッターに投稿した。米中間の貿易摩擦緩和に向けた歩み寄りに期待が高まったことから、投資家のリスク選好意欲が回復。世界の主要株価がほぼ全面高となる一方で、安全資産とされる金の魅力は低下した。また、外国為替市場でドル高・ユーロ安基調が続いたことも、ドル建てで取引される金の割高感につながり、相場を圧迫する展開となった。ただ、米政府機関の一部閉鎖が続く中、トランプ政権の先行きに対する不透明感が依然くすぶっていることから、売り一巡後は持ち直し下値は限定的となった。

国内の金相場は、マイナス圏に転じたNY相場を映して小反落。買取ベースでは1gあたり4,815円(-6円)と、小幅に値を下げ反落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

01/09  4815円 (-6円)

01/08  4821円 (+24円)

01/07  4797円 (-51円)

12/27  4848円 (+35円)

12/26  4813円 (-9円)

12/25  4822円 (-7円)

12/21  4829円 (+16円)

12/20  4813円 (-17円)

12/19  4830円 (-2円)

12/18  4832円 (+5円)

直近10日間の金相場平均価格:4,822円/g



【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、株高などリスクオンムードが広がる中、買いが旺盛となり6営業日続伸。中心限月の3月限は1トロイオンス1261.40ドル(+21.20ドル)と、中心終値では連日で史上最高値を更新し一段高で取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調に推移した前日までの流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、米中両政府による次官級の貿易協議が2日目の会合を開く中、トランプ米大統領はこの協議を念頭に「非常にうまくいっている」とツイッターに楽観を示した。米中間の貿易摩擦緩和に向けた歩み寄りに期待が高まったことから投資家のリスク選好意欲が回復し、世界の主要株価がほぼ全面高となる中で、パラジウムも買い意欲が高まり、相場は一時1270ドルと前人未到の水準まで上げ幅を拡大した。その後、ドル高・ユーロ安が進んだ事で上げ幅をやや縮小するも、堅調地合いを維持しそのまま歴代最高値を付けて取引きを終えた。値を上げた6日間の上げ幅は+56.80ドル(+4.5%)

国内のパラジウムは、一代高値を更新したNY相場を映して急騰。買取では1gあたり4,963円(+103円)と、直近高値の昨年12月14日相場(4,898円)を抜いて史上最高値を記録。5,000円圏内に浮上するなど価格水準を切り上げる展開となりました。なお、史上最高値圏で推移するなど現在高騰中のパラジウムは、およそ16年6ヶ月(2002年7月相場)ぶりに金相場を上回る価格水準で推移し、本日時点での金との価格差は148円(パラジウム高)となっております。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

01/09  4963円 (+103円)

01/08  4860円 (±0円)

01/07  4860円 (+59円)

12/27  4801円 (+108円)

12/26  4693円 (+22円)

12/25  4671円 (-119円)

12/21  4790円 (-59円)

12/20  4849円 (+48円)

12/19  4801円 (-64円)

12/18  4865円 (+48円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,815円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:25現在の金相場は1トロイオンス1286.95ドル、パラジウムは1275.20ドル、為替は1$108円88銭前後の値動きで推移しております。