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2019年02月04日国内貴金属は銀を除いて堅調に推移↑金は約7ヵ月半ぶりの高値を継続し、パラジウムは5,100円台へ再浮上。

【金相場】週末1日のNY金相場は、堅調な米経済指標の発表などを受けて小幅安に転じ反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1322.10ドル(-3.10ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。一方で、週間ではリスク回避姿勢の高まりを受けて24.00(1.85%)高となった。この日、米労働省が発表した1月の雇用統計は、連邦政府機関の一部閉鎖の影響で失業率は上昇したものの、非農業部門の就業者数が前月比で大幅増加し、労働市場の底堅さが確認された。また、米サプライ管理協会(ISM)が発表した1月の製造業景況指数も前月から上昇、市場予想も上回った。これら堅調な経済指標を受けて投資家心理が改善する中、安全資産とされる金には売り圧力ががかかり序盤より小安く推移した。このほか、相場が今週に入り大台の1300ドルを突破したことや、前日には約9カ月ぶりの高値を付けていたことも、利益確定の売りを誘ったもよう。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が週央に発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、景気減速リスクを踏まえて「緩やかな利上げ方針」を修正し、利上げ棚上げの可能性を示唆した事もあって、金には買い支えも入りやすく下値は限定的となった。

国内の金相場は、週末のNY市場では小幅安に転じたものの、為替が円安に傾斜した事を受けて国内ではプラス圏で推移し上伸。買取ベースでは1gあたり4,951円(+10円)と、直近では最長の6営業日続伸。連日で年初来高値を抜いて、昨年6月15日相場以来およそ7ヶ月半ぶりの高値水準で推移しております。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

02/04  4951円 (+10円)

02/01  4941円 (+9円)

01/31  4932円 (+12円)

01/30  4920円 (+29円)

01/29  4891円 (+5円)

01/28  4886円 (+50円)

01/25  4836円 (-1円)

01/24  4837円 (+4円)

01/23  4833円 (+3円)

01/22  4829円 (-12円)

直近10日間の金相場平均価格:4,886円/g


【パラジウム相場】週末1日のNYパラジウム相場は、前日の下げに対する買い戻しや、株高が意識され上昇。中心限月の3月限は1トロイオンス1313.60ドル(+13.70ドル)と、プラス圏に転じ買い優勢で取引きを終了。この日は売り優勢となった前日相場に対する反動から、序盤より買い戻しが入り高寄りした。その後、発表された米国経済指標が堅調な内容となった事を受けて、投資家心理が改善。米国株が上昇したことで、パラジウムにも買いが入り相場は一時1337ドルまで上昇した。途中、週末を控えた持ち高調整や、ドル高進行による割高感が意識され上げ一服となるも、引き続き買い支えが入り2ケタ高で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、買いが優ったNY相場や円安要因からプラス圏で推移し反発。買取では1gあたり5,103円(+49円)と、先月22日相場以来およそ2週間ぶりの高値となり、同日ぶりに5,100円台に再浮上しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

02/04  5103円 (+49円)

02/01  5054円 (-38円)

01/31  5092円 (+43円)

01/30  5049円 (+49円)

01/29  5000円 (-92円)

01/28  5006円 (+86円)

01/25  5006円 (-86円)

01/24  5092円 (+21円)

01/23  5071円 (-64円)

01/22  5135円 (-71円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,069円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:45現在の金相場は1トロイオンス1318.95ドル、パラジウムは1319.50ドル、為替は1$109円57銭前後の値動きで推移しております。