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17日のNY金相場は小反発。中心限月の2月限は1トロイオンス1194.50ドル(+0.20ドル)と、ほぼ横ばいの水準ながら6営業日ぶりにプラス圏で取引きを終了。この日の金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の公表を前に小動きな展開で推移。序盤は前日まで5営業日続落していた反動から安値拾いの買いや、調整的な買いが相場を支え小高く推移。途中、外為市場でドル買いが進んだ事や、米株式相場の上昇から、相対的に金は相場を圧迫され上げ幅を縮小するも、そのままプラス圏を維持してこの日の取引きを終えた。
その後発表されたFOMC声明で、米連邦準備制度理事会(FRB)は事実上のゼロ金利を、従来の「相当の間」維持するから、「辛抱強くなれる」へと指針を変更。このため、いったんは来年の利上げに向けて前進したとの見方が優勢となり、金利を生まない資産である金は下押された。
米連邦準備理事会(FRB)は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の終了後発表した声明に、事実上のゼロ金利政策の方向性を巡り、金融政策の正常化を始めるまで「忍耐強く待つ」との表現を初めて盛り込んだ。一方で、利上げまでの経過期間を「相当な期間」置くとする前回までの声明の一節も併存させ、利上げの判断を慎重に行う構えを強調した。
国内の金相場は小幅高となった海外相場や、円安要因から反発。買取ベースでは1gあたり4,870円(+44円)と、4営業日ぶりにプラスに転じ最近の安値から持ち直しました。
外為市場では円安・ドル高が進行した事から10月末より価格水準を切り上げている国内の金相場は、平均価格でみると11月は前月比+148円/g(+3.1%)、12月現在まででは10月比+374円/g(+7.6%)と上伸。今月10日にはgあたり5,039円と年初来高値を更新し、昨年4月12日相場以来およそ1年8か月ぶりの水準まで高騰。本日と昨年同日比では+621円/g(+12.7%)値を伸ばしており、為替要因から一段高の水準で現在推移しております。
【2014年1月~12月現在までの金相場】※買取ベース
(1月)
最高値:4,381円(1/20相場)
最安値:4,282円(1/31相場)
平均価格:4,331円 ※前月比:gあたり+87円(+2.0%)
(2月)
最高値:4,570円(2/26相場)
最安値:4,266円(2/3相場)
平均価格:4,438円 ※前月比:gあたり+107円(+2.4%)
(3月)
最高値:4,708円(3/17相場)
最安値:4,434円(3/28相場)
平均価格:4,585円 ※前月比:gあたり+147円(+3.3%)
(4月)
最高値:4,641円(4/15相場)
最安値:4,529円(4/24相場)
平均価格:4,583円 ※前月比:gあたり-2円(±0%)
(5月)
最高値:4,579円(5/7相場)
最安値:4,416円(5/30相場)
平均価格:4,518円 ※前月比:gあたり-65円(-1.4%)
(6月)
最高値:4,616円(6/25相場)
最安値:4,389円(6/2相場)
平均価格:4,492円 ※前月比:gあたり-26円(-0.5%)
(7月)
最高値:4,659円(7/14相場)
最安値:4,526円(7/25相場)
平均価格:4,593円 ※前月比:gあたり+101円(+2.2%)
(8月)
最高値:4,607円(8/21相場)
最安値:4,536円(8/1相場)
平均価格:4,584円 ※前月比:gあたり-9円(-0.2%)
(9月)
最高値:4,621円(9/2相場)
最安値:4,549円(9/16相場)
平均価格:4,579円 ※前月比:gあたり-5円(-0.1%)
(10月)
最高値:4,592円(10/22相場)
最安値:4,478円(10/6相場)
平均価格:4,546円 ※前月比:gあたり-33円(-0.7%)
(11月)
最高値:4,862円(11/25相場)
最安値:4,512円(11/6相場)
平均価格:4,694円 ※前月比:gあたり+148円(+3.1%)
(12月現在まで)
最高値:5,039円(12/10相場)
最安値:4,706円(12/1相場)
平均価格:4,920円 ※前月比:gあたり+226円(+4.6%)