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【金相場】週明け25日のNY金相場は、投資家のリスク選好意欲が高まる中、安全資産とされる金は相場を圧迫され小反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1329.50ドル(-3.30ドル)と、小幅ながら値を下げ反落して取引きを終了。トランプ米大統領は24日、中国との貿易協議で知的財産権の侵害問題などに進展が見られたと評価した上で、3月1日に設定されている交渉期限を延長する意向をツイッターに投稿した。これを受け、米中貿易協議が妥結に向けて前進しているとの楽観的見方が広がったことから、米国株式が続伸。投資家のリスク選好意欲が拡大する中、安全資産とされる金は売られやすい展開となった。また、早朝にかけて対ユーロで軟化していたドルが強含みに転じたことも、割安感の後退で金の売りを誘った。ただ、翌26、27両日にはパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言が予定されており、投資家の間で証言内容を見極めたいとの思惑が強まったことから、引けにかけて持ち高調整による買い戻しなども入り、下げ幅は限定的だった。
国内の金相場は、小幅ながら上昇して続伸。買取ベースでは1gあたり5,061円(+5円)と、プラス圏で推移し上伸しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
02/26 5061円 (+5円)
02/25 5056円 (+26円)
02/22 5030円 (-61円)
02/21 5091円 (+9円)
02/20 5082円 (+56円)
02/19 5026円 (+18円)
02/18 5008円 (+31円)
02/15 4977円 (±0円)
02/14 4977円 (+13円)
02/13 4964円 (+12円)
直近10日間の金相場平均価格:5,027円/g
【パラジウム相場】週明け25日のNYパラジウム相場は、米中貿易交渉の進展などリスク選好意欲の高まりや、供給逼迫への先行き不安から買いが強まり急伸。中心限月の3月限は1トロイオンス1496.50ドル(+34.30ドル)と、前週末相場に続き連日で史上最高値を記録し、1500ドル圏内まで急騰して取引きを終了。トランプ米大統領が中国製品に対する関税の引き上げを延期すると表明し、両国は通商合意にかなり近づいているとの楽観的見解を示したことから、市場ではリスク選好の動きが活発化。株式相場が堅調となる中、パラジウムも序盤より買いが先行し上昇した。また、南アフリカでの鉱山ストが警戒され、供給懸念への先行き不安が広がった事も買い材料となり、パラジウムは上げ幅を拡大。相場は一時1509.40ドルと大台の1500ドルを突破し、取引き時間中にも歴代最高値を更新した。その後、ドル高進行による割高感や、このところの急騰に対する利確売りが一部で出た事から、やや上げ幅を縮小する場面もあったが、引き続き堅調な株式相場や押し目買いから下げは限定的となり、そのまま高値記録を更新して取引きを終えた。
供給逼迫への警戒感や、米中通商協議への期待感、米連邦準備理事会(FRB)のハト派シグナルなどを背景に、数週間にわたって大きく上昇しているパラジウムは、年初来では+299.30ドル(+20%)となり、金との価格差は167ドル(パラジウム高)と最大となった。
国内のパラジウムは、急騰したNY相場を映して上げ幅を拡大。買取では1gあたり5,918円(+189円)と、大幅高となり初の5,900円台へ。連日で過去最高値を再更新し、6,000円圏内に浮上するなど価格水準を切り上げる展開となっております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
02/26 5918円 (+189円)
02/25 5729円 (+102円)
02/22 5627円 (-81円)
02/21 5708円 (+65円)
02/20 5643円 (+97円)
02/19 5546円 (+124円)
02/18 5373円 (+49円)
02/15 5373円 (+49円)
02/14 5324円 (±0円)
02/13 5324円 (+70円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,561円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1333.55ドル、パラジウムは1518.40ドル、為替は1$110円79銭前後の値動きで推移しております。