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【金相場】週末15日のNY金相場は、冴えない米経済指標を受けてドルが下落したほか、地政学リスクの高まりを背景に買われ上昇。中心限月の4月限は1トロイオンス1302.90ドル(+7.80ドル)と、プラスサイドに転じて取引きを終了。ニューヨーク連邦準備銀行が発表した3月のニューヨーク州製造業景況指数は前月から低下し、市場予想も下回った。また、鉱工業生産指数も予想を下回るなど、経済指標が軒並み低調な結果となった事で、外国為替市場ではドル売りが加速。ドル建ての金商品は割安感が意識され買いが先行した。また、ニュージーランドのモスク襲撃事件でテロに対して不安が強まったことや、北朝鮮が米国との非核化協議を停止することを検討していると伝えられたことで、地政学リスクの高まりが安全資産としての金買いを後押しし上げ幅を拡大した。このほか、英国の欧州連合(EU)離脱延期が可決されたことを背景にブレグジット(英国がEUから脱退)に対する不透明感が意識され金買い材料となるも、来週19日ー20日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとした様子見ムードや、週末を控えた持ち高調整売りも出て、買い一巡後は上値を重くした。
国内の金相場は、買い優勢となった週末のNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,993円(+10円)と、プラス圏に転じ反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
03/18 4993円 (+10円)
03/15 4983円 (-29円)
03/14 5012円 (+23円)
03/13 4989円 (+28円)
03/12 4961円 (-5円)
03/11 4966円 (+19円)
03/08 4947円 (-5円)
03/07 4952円 (-13円)
03/06 4965円 (+14円)
03/05 4951円 (-33円)
直近10日間の金相場平均価格:4,972円/g
【パラジウム相場】週末15日のNYパラジウム相場は、堅調地合いを維持し5日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1518.50ドル(+3.90ドル)と、月初来高値を抜いて、過去最高値を記録した先月26日相場(1519.70ドル)ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、買い優勢となった前日までの流れを引き継ぎ序盤より小高く推移した。また、低調な米国経済指標を受けて、ドル安が進行した事も割安感を与え上げ幅を拡大。相場は一時1524.10ドルと過去最高値水準まで上昇した。その後、地政学リスクの高まりが嫌気され売られる場面もあったが、堅調な欧米株価や他貴金属の動きを眺めてパラジウムも底堅く推移し、結局この日も買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、マイナス圏に転じ上昇が一服。買取では1gあたり5,935円(-27円)と、5営業日ぶりに値を下げ反落しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/18 5935円 (-27円)
03/15 5962円 (+38円)
03/14 5924円 (+27円)
03/13 5897円 (±0円)
03/12 5897円 (+103円)
03/11 5794円 (-76円)
03/08 5870円 (-43円)
03/07 5913円 (+70円)
03/06 5843円 (-59円)
03/05 5902円 (-81円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,894円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1303.15ドル、パラジウムは1511.40ドル、為替は1$111円60銭前後の値動きで推移しております。