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【金相場】19日のNY金相場は、FOMC結果を控えて、ドル安が進んだ事が買い材料となり上昇。中心限月の4月限は1トロイオンス1306.50ドル(+5.00ドル)と、プラスサイドに転じて取引きを終了。この日から翌20日にわたって開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)結果を控えて、様子見ムードから相場は全体的に小動きな展開となるも、ハト派的なシグナルが発信されるとの観測が広がっていることから、外国為替市場ではドル売りが進行。ドル建ての金商品は割安感が意識され買いが先行した。その後、買いが一巡して徐々に上げ幅を縮小するも、プラス圏での推移を維持し買い優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、買い優勢となったNY相場を映して上伸。買取ベースでは1gあたり5,016円(+13円)と、3営業日続伸し、月初の1日相場以来およそ3週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
03/20 5016円 (+13円)
03/19 5003円 (+10円)
03/18 4993円 (+10円)
03/15 4983円 (-29円)
03/14 5012円 (+23円)
03/13 4989円 (+28円)
03/12 4961円 (-5円)
03/11 4966円 (+19円)
03/08 4947円 (-5円)
03/07 4952円 (-13円)
直近10日間の金相場平均価格:4,982円/g
【パラジウム相場】19日のNYパラジウム相場は、先行き供給不安を背景に買いが旺盛となり直近では最長の7営業日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1551.90ドル(+12.20ドル)と、前日相場同様に史上最高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、急騰した前日相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、厳格化される自動車排ガス基準に対応するため、自動車排ガス浄化触媒のメーカーがパラジウム確保を急いでいる一方、世界最大の産出国ロシアによるパラジウム・スクラップ輸出の一部制限検討がされるなど、需給バランスの観点から供給逼迫が意識され、一時1563.30ドルまで値を伸ばす展開となった。その後、一部で利益確定売りが出た事や、ドルの戻りを受けて買いも一巡するも、引き続き堅調地合いを維持し、この日も最高値を記録して取引きを終えた。
先行き供給不安や、米中通商協議への楽観的見方、米連邦準備理事会(FRB)のハト派シグナルなどを背景に、このところ価格水準を切り上げているパラジウムは、年初来では+354.70ドル(+22.8%)となり、金との価格差は245.40ドル(パラジウム高)と過去最大となった。
なお、ロンドン市場のパラジウムスポット価格は前日比1.4%高の1オンス1601.52ドルと、史上初めて1オンス1600ドルを突破。年初からの上昇率は27%に達し、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチは今年の平均価格予想を1800ドルに引き上げ、場合によっては2000ドルを付ける可能性もあると示唆した。
国内のパラジウムは、一代高値更新となった海外相場を映して上伸。買取では1gあたり6,097円(+71円)と、6,100円台に迫るなど過去最高値を記録し、一段高の相場展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/20 6097円 (+71円)
03/19 6026円 (+91円)
03/18 5935円 (-27円)
03/15 5962円 (+38円)
03/14 5924円 (+27円)
03/13 5897円 (±0円)
03/12 5897円 (+103円)
03/11 5794円 (-76円)
03/08 5870円 (-43円)
03/07 5913円 (+70円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,932円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:15現在の金相場は1トロイオンス1308.45ドル、パラジウムは1560.20ドル、為替は1$111円58銭前後の値動きで推移しております。