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【金相場】週末31日のNY金相場は、米大統領のメキシコに対する関税発表や中国の製造業購買担当者指数(PMI)悪化などを受けて、買い優勢で推移。中心限月の8月限は1トロイオンス1311.10ドル(+18.70ドル)と続伸し、中心終値では4月1日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。トランプ米大統領は30日、米国への不法移民流入でメキシコが有効な対策を講じていないとして、同国からの輸入品に制裁関税を課す方針を表明した。一方、米中間では既に制裁と報復を繰り返す「貿易戦争」が激化しており、こうした米国発の貿易摩擦拡大が世界経済に悪影響を与えるとの懸念が広がり、投資家のリスク回避姿勢が強まる中、安全資産としての金には逃避目的としての買いが集まった。また、外国為替市場では対ユーロでドル安が先行した事も、金商品に割安感を与え買いを後押しする展開となった。
国内の金相場は、リスクオフの流れから週末のNY相場が堅調に推移した事を映して3日上伸。買取ベースでは1gあたり4,885円(+28円)と、前営業日と同額を値上げ、5月16日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/03 4885円 (+28円)
05/31 4857円 (+28円)
05/30 4847円 (+8円)
05/29 4821円 (-38円)
05/28 4859円 (+16円)
05/27 4843円 (-10円)
05/24 4853円 (+12円)
05/23 4841円 (-19円)
05/22 4860円 (+17円)
05/21 4843円 (-9円)
直近10日間の金相場平均価格:4,849円/g
【パラジウム相場】週末31日のNYパラジウム相場は、前日までの急騰に対する利確売りが出たほか、株安やリスクオフの流れから売られマイナスサイドに反転。中心限月の9月限は1トロイオンス1331.50ドル(-34.20ドル)と、5営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。前日までに4日続伸し4月30日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値まで上伸していた事から、この日は利益を確定する動きが先行し序盤より安寄りした。また、トランプ米大統がメキシコからの輸入品に対して5%の関税を賦課すると発表したことから、世界経済の減速懸念が意識され投資家心理が後退。米国株の下げが広がる中、パラジウムも相場を圧迫され軟調となった。その後、ドル安の流れや、金の急伸をはやして一部で買い戻される場面もあったが、週末を控えた調整売りや、引き続き軟調な株価が重しとなり、そのまま売り優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、利確売りに押された週末のNY相場を映して反落。買取では1gあたり4,963円(-167円)と、6営業日ぶりに値を落とし、前営業日に付けた1ヶ月ぶりの高値圏から反転しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/03 4,963円 (-167円)
05/31 5,130円 (+38円)
05/30 5,092円 (+32円)
05/29 5,060円 (±0円)
05/28 5,060円 (+38円)
05/27 5,022円 (+59円)
05/24 4963円 (-32円)
05/23 4995円 (-38円)
05/22 5033円 (-27円)
05/21 5060円 (+65円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,038円/g
13:25現在の金相場は1トロイオンス1315.70ドル、パラジウムは1344.95ドル、為替は1$108円15銭前後の値動きで推移しております。