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2019年06月19日国内貴金属は軒並み堅調に推移↑金は3か月半ぶりの高値を付け、パラジウムも一段高へ。

【金相場】18日のNY金相場は、米欧による金融緩和策への期待を追い風に買いが優勢となり反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1350.70ドル(+7.80ドル)と、年初来高値(2月20日相場、1347.90ドル)を抜いて、昨年4月18日相場以来およそ1年2ヶ月ぶりの高値を記録して取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がこの日の講演で、追加金融緩和の可能性を示唆したことを受け、金商品は序盤より買いが先行した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が18-19両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、景気減速リスクを回避するために「予防的利下げ」が必要かどうかを議論する見通しであることも、金利を生まない資産である金にとっては支援材料となり、一時1358.50ドルまで上げ幅を拡大した。その後、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と電話会談したことを明らかにした上で、今月末に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて米中首脳会談を行うと表明したため、米中間の貿易交渉妥結への期待が浮上。投資家のリスク選好意欲が高まったことから、安全資産とされる金買いは一服となり、相場は朝方に一旦上げ幅を縮小した。ただ、米欧の金融緩和への期待に支えられた買い戻しの勢いは根強く、売りが一巡した後は再び堅調地合いで推移した。

国内の金相場は、NY相場が約1年2カ月ぶりの高値を記録した事で上げ幅を拡大。買取ベースでは1gあたり5,026円(+23円)と、3月1日相場以来およそ3ヶ月半ぶりの高値を付け、価格水準を一段切り上げる展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/19  5026円 (+23円)

06/18  5003円 (+2円)

06/17  5001円 (-5円)

06/14  5006円 (+28円)

06/13  4978円 (+20円)

06/12  4958円 (+1円)

06/11  4957円 (-28円)

06/10  4985円 (+10円)

06/07  4975円 (+11円)

06/06  4964円 (+19円)

直近10日間の金相場平均価格:4,985円/g


【パラジウム相場】18日のNYパラジウム相場は、ECBドラギ総裁の発言や、リスク選好意欲の高まりを受け急反発。中心限月の9月限は1トロイオンス1473.30ドル(+17.80ドル)と、直近高値を抜いて、3月26日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値を更新して取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が18日の講演で、追加緩和の可能性を示唆したことを受け、パラジウムは他貴金属同様に未明から買いが先行し上昇した。また、この日から始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)で、早期の金利引き下げの姿勢が示される期待も追い風となったほか、米国株の上昇、米中間の貿易交渉妥結への期待感が浮上した事も買い材料となり、相場は一気に1482.80ドルまで急騰した。その後、一部で利益を確定する動きが出たことで上げ幅をやや縮小するも、投資家のリスク選好意欲の高まりや、テクニカル要因からも買い支えられ、そのまま高値水準で引けた。

国内のパラジウムは、一段高となったNY相場を映して急伸。買取では5,540円(+108円)と、大幅高となり3月27日相場(約3ヶ月)ぶりの高値を更新。5,500円台に浮上するなど、金同様に価格水準を一段切り上げる展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/19  5,540円 (+108円)

06/18  5,432円 (±0円)

06/17  5,432円 (+59円)

06/14  5,373円 (+103円)

06/13  5,265円 (+76円)

06/12  5,189円 (+43円)

06/11  5,146円 (+70円)

06/10  5,076円 (+49円)

06/07  5,027円 (+70円)

06/06  4,957円 (-54円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,244円/g


11:35現在の金相場は1トロイオンス1479.55ドル、パラジウムは1446.80ドル、為替は1$108円45銭前後の値動きで推移しております。