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2019年07月11日国内貴金属は軒並み上昇↑金は過去最高値を更新し、パラジウムは一段高へ。

【金相場】10日のNY金相場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で利下げを示唆したことをきっかけに急伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1412.50ドル(+12.00ドル)と、1週間ぶり(先週3日相場以来)の高値で取引きを終了。この日の金相場は、時間外取引ではドル高を背景に安寄りした。その後、米国のFRBパウエル議長が、議会下院金融サービス委員会で証言し、「貿易摩擦をめぐる不透明感と世界経済の減速懸念が引き続き景気見通しの重しになっている」と警戒感を表明。成長を維持するため、早ければ7月末の政策会合で利下げを決める可能性を改めて示唆した。このため、金利を生まない資産である金相場は買いが入り急伸。また、外国為替市場では、対ユーロでドル安が進行した事も割安感につながり、金にとって追い風となった。
FRBは引け後に、年内の利下げを視野に入れる方針に転換した6月18、19両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表。早ければ7月末の次回会合での引き下げを想定したことが明らかになった。これを受け、金相場は時間外取引でもやや上げ幅を拡大し一段高となった。

国内の金相場は、利下げ観測の高まりを背景に買い地合いとなり急伸。買取ベースでは1gあたり5,300円(+74円)と、大台の5,300円台を突破。2015年1月23日(5,298円)に記録した歴代高値を抜いて、史上最高値を更新しました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

07/11  5300円 (+74円)

07/10  5226円 (+12円)

07/09  5214円 (+9円)

07/08  5205円 (-37円)

07/05  5242円 (-6円)

07/04  5248円 (-33円)

07/03  5281円 (+126円)

07/02  5155円 (-21円)

07/01  5176円 (-53円)

06/28  5229円 (+14円)

10日間の金相場平均価格:5,228円/g


【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で利下げを示唆したことをきっかけに暴騰。中心限月の9月限は1トロイオンス1588.10ドル(+48.20ドル)と、先週3日に付けた歴代高値(1565.80ドル)を大きく上抜き、史上最高値を記録して取引きを終了。時間外取引ではドル高による割高感が意識され軟調となった。その後、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、米議会証言に臨み「貿易摩擦や世界景気の減速が懸念され米景気や見通しを圧迫している」と表明。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くとの見方が強まり、パラジウムは買いの勢いが強まり急反発した。また、金の上昇や、堅調となった株式相場が材料となり、相場は上げ幅を拡大。3日に記録した過去最高値を突破すると、テクニカルな買いも巻き込み一段高の様相となった。
引け後に公表された、6月18-19両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、早ければ7月末の次回会合での引き下げを想定したことが明らかになった。これを受け、パラジウム相場は時間外取引でもやや上げ幅を拡大し、価格水準を切り上げる展開となった。

国内のパラジウムは、一段高となったNY相場を映して急伸。買取では1gあたり5,902円(+113円)と、5,900円台にのせ、3月26日相場以来およそ3ヵ月半ぶりの高値を更新。金同様に価格水準を切り上げる展開となりました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/11  5,902円 (+113円)

07/10  5,789円 (-10円)

07/09  5,810円 (±0円)

07/08  5,810円 (+37円)

07/05  5,773円 (-27円)

07/04  5,800円 (+38円)

07/03  5,762円 (+22円)

07/02  5,740円 (+27円)

07/01  5,713円 (-54円)

06/28  5,767円 (+135円)

10日間のパラジウム相場平均価格:5,787円/g


12:40現在の金相場は1トロイオンス1426.85ドル、パラジウムは1597.40ドル、為替は1$107円96銭前後の値動きで推移しております。