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【金相場】31日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策決定を控えて様子見姿勢が強まる中、ドル高に圧迫され小幅安に。中心限月の12月限は1トロイオンス1437.80ドル(-4.00ドル)と、上値追いが一服し4営業日ぶりに反落して取引きを終了。FRBによる金融政策決定の発表を午後に控えて様子見姿勢が強まる中、この日午前はポジション調整の売り買いが中心となり、方向感に乏しい展開となった。途中発表されたシカゴ地区購買部協会景気指数が冴えない内容となった事を受けて上値を伸ばす場面もあったが、ドル高を受けて上げ一服となった。FRBが米中貿易摩擦や世界経済の減速などを背景に景気悪化リスクを警戒し「予防的」措置として0.25%利下げに踏み切ることは相場にほぼ織り込み済み。連邦公開市場委員会(FOMC)声明やパウエルFRB議長の会見で、今後の金融政策運営の方向性を見極めたいとの思惑が強く、積極的な商いは手控えられた。
その後、連邦公開市場委員会(FOMC)が0.25ポイントの利下げを決定。FOMC声明では、「景気拡大の持続へ適切な行動を取る」と強調し、追加利下げの可能性を示唆した。これを受け金相場は売り買いが交錯。金利を生まない資産である金商品は利下げ観測を追い風に上昇基調が続いていたが、声明内容が一部で期待されていたほどハト派寄りではなかったとの見方に加え、パウエルFRB議長が会見で「長期的な利下げ局面の始まりではない」と発言したことを受けて、持ち高調整売りから下げ幅を拡大する展開となった。
国内の金相場は、軟調となったNY相場を映して4営業日ぶりに反落。買取ベースでは1gあたり5,281円(-57円)と、前日までの連騰が一服し、本日はマイナス圏に転じました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
08/01 5281円 (-57円)
07/31 5338円 (+3円)
07/30 5335円 (+34円)
07/29 5301円 (+10円)
07/26 5291円 (-7円)
07/25 5298円 (+28円)
07/24 5270円 (-7円)
07/23 5277円 (-4円)
07/22 5281円 (-41円)
07/19 5322円 (+33円)
10日間の金相場平均価格:5,299円/g
【パラジウム相場】31日のNYパラジウム相場は、前日の下げに対する安値拾いから買いが入り上昇。中心限月の9月限は1トロイオンス1524.40ドル(+15.30ドル)と、プラス圏に反転して取引きを終了。この日のパラジウムは、利確売りに押された前日相場の反動から、安値を拾われ序盤より買いが先行した。また、ドル安が進む場面では割安感が意識され、相場は一時1538ドル超まで上昇する場面もあった。ただ、発表されたシカゴ地区購買部協会景気指数が低調な内容となった事や、FOMCの結果待ち、軟調な米国株、ドルの戻りを受けて、上値を抑えられる展開となった。
国内のパラジウムは、買い優勢となったNY相場を映して上昇。買取では1gあたり5,665円(+6円)と、横ばいながら小幅高に振れ反発しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/01 5,665円 (+6円)
07/31 5,659円 (-135円)
07/30 5,794円 (+108円)
07/29 5,686円 (-6円)
07/26 5,692円 (-16円)
07/25 5,708円 (+16円)
07/24 5,648円 (+16円)
07/23 5,632円 (+54円)
07/22 5,578円 (-27円)
07/19 5,605円 (-76円)
10日間のパラジウム相場平均価格:5,667円/g
13:55現在の金相場は1トロイオンス1413.15ドル、パラジウムは1521.60ドル、為替は1$109円19銭前後の値動きで推移しております。