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先週末23日のNY金相場は反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1292.60ドル(-8.10ドル)と、前日におよそ5ヶ月ぶりの高値を付けた反動から利益確定売りに押されこの日は売りが優勢となった。前日相場は欧州中央銀行(ECB)の量的緩和決定を受けて金は買われ一段高を付けたが、この日は利益確定売りが先行した事から時間外取引中から弱基調で推移。その後、取引き開始後もドルが対ユーロで上伸したことで割高感が生じた事や、この日発表された米の経済指標が良好な内容となった事も重しとなり売りが加速。途中、25日に控えたギリシャ選挙の行方を見極めたいとした動きから買い戻される場面もあったが、上昇は続かず結局マイナス圏で週末の取引きを終えた。
25日に行われたギリシャ総選挙結果は、緊縮財政に反対するツィプラス党首率いる急進左派連合(SYRIZA)が圧勝。国際的な金融支援と引き換えに課された緊縮策への国民の反発がSYRIZAの追い風となり、サマラス首相の新民主主義党(ND)を大きく引き離して第1党の座を確保する見通しとなった。選挙前に与党サマラス首相はSYRIZAが政権を奪取すれば、ユーロ離脱のリスクがあると繰り返し警告していただけに、市場は今後の政権方針に注視している。
19日を除いた今週4営業日の金相場は、値を上げた日が2日(20日・22日)、下げた日が2日(21日・23日)と売り買いまちまち。世界経済の先行き不安を背景に上伸傾向で推移していた金は、22日には欧州中央銀行(ECB)が市場予想を上回る規模の量的緩和(QE)を決定した事を好感され相場は一段高へ。昨年8月15日相場以来およそ5ヶ月ぶりの高値を更新した。週末(23日)のNY金相場は、前週末(16日)終値比 1トロイオンス+15.70ドル(+1.2%)と、4週連続で前週比プラスで越週。4営業日(20日~23日) の金平均価格は1トロイオンス1295.30ドルと、前週平均比(12日~16日 :1248.68ドル)では、+46.62ドル(+3.6%)。 4営業日の値動きは以下の通り。
《NY金相場 先週の値動き(19日~23日)
01/19 キング牧師生誕記念日のため休場。
01/20 1294.20ドル (+17.30ドル)
01/21 1293.70ドル (-0.50ドル)
01/22 1300.70ドル (+7.00ドル)
01/23 1292.60ドル (-8.10ドル)
※前週末比:1トロイオンス+15.70ドル(+1.2%)
(4営業日の金平均価格:1トロイオンス1295.30ドル)
国内の金相場は先週末の海外相場が利益確定売りに押された事や、為替が円高に振れた事を映して反落。買取ベースでは1gあたり5,237円(-61円)と、前営業日の上げ幅を戻しマイナスに転じました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1297.25ドル、為替は1$117円57銭前後の値動きで推移しております。