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2020年03月11日為替が円安に傾斜した事から、国内貴金属はパラジウムを除いてプラス圏での値動きに↑

【金相場】10日のNY金相場は、米国を中心に世界各国で景気刺激策が講じられるとの期待を背景に売りが優り、4営業日ぶりに反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1660.30ドル(-15.40ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。トランプ米大統領は前日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた業種を対象とする給与税減税や所得補償など「大規模な」景気対策の実現を与党共和党に働き掛けると表明した。また、世界各国の政府や中央銀行が景気刺激策を打ち出すとの期待も高まっており、米国株が大きく上昇するなど投資家のリスク回避姿勢がひとまず後退し安全資産としての金は売りに押された。加えて、長期金利の低下が一服する中で、外国為替市場では対ユーロでドル高が進行した事も割高感につながったほか、前日まで約7年ぶりの高値水準にあったこともあり、利益確定の売りも出やすい展開となった。

国内の金相場は、NY相場安を映すも為替が円安に振れた事を受け上昇。買取ベースでは1gあたり6,102円(+63円)と、3営業日ぶりに反発し、プラス圏での値動きとなりました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

03/11  6102円 (+63円)

03/10  6039円 (-158円)

03/09  6197円 (-46円)

03/06  6243円 (+61円)

03/05  6182円 (-22円)

03/04  6204円 (+129円)

03/03  6075円 (+58円)

03/02  6017円 (-293円)

02/28  6310円 (-54円)

02/27  6364円 (+28円)

10日間の金相場平均価格:6,173円/g


【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、買いが先行した後、ドル高を背景に売り押されマイナス圏へ。中心限月の6月限は1トロイオンス2317.40ドル(-88.30ドル)と、先月14日相場(2316.70ドル)以来およそ1ヶ月ぶりの安値水準に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、アジア時間では買い戻しが先行し上昇。時間外取引では一時2431ドル超まで値を伸ばすなど堅調に推移した。しかし、欧州時間に入ると相場は売り優勢に反転。通常取引きでは、トランプ米政権が新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気対策を発表するとの期待観から、米国株が大幅反発するなどリスク選好意欲がやや上向くも、年初からの高値警戒感やドル高を背景に売り押され、結局売り優勢で取引きを終えた。
供給不安を背景に昨年末から上げ幅を拡大していたパラジウムは、2月27日には歴代最高値の2711.70ドルを記録。3月に入り上値追い一服となり、10日現在では昨年12月比で+492ドル(+21.2%)の水準で推移中。

国内のパラジウムは、為替が円安に振れた事で幾分下げ幅を縮小するも、NY相場の下げを受け軟調地合いが継続。買取では1gあたり8,932円(-165円)と、4営業日続落し、前日同場同様に先月12日相場(8,982円)以来およそ1ヵ月ぶりの水準に値戻す展開となりました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/11  8932円 (-165円)

03/10  9097円 (-88円)

03/09  9185円 (-259円)

03/06  9444円 (-88円)

03/05  9532円 (+110円)

03/04  9422円 (-264円)

03/03  9686円 (-44円)

03/02  9730円 (-1193円)

02/28  10923円 (+71円)

02/27  10852円 (+435円)

10日間のパラジウム相場平均価格:9,680円/g


10:35現在の金相場は1トロイオンス1665.45ドル、パラジウムは2322.10ドル、為替は1$104円78銭前後の値動きで推移しております。