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【金相場】25日のNY金相場は、前日までの急騰を受けた反動から、ひとまず利益を確定する売りが出た事で5営業日ぶりに反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1633.40ドル(-27.40ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。この日の金相場は、急伸した前日相場の流れを引き継ぎ時間外取引きでは買いが先行し一時1699.30ドルを付けるなど、1700ドル圏内まで上昇した。しかし、連日の騰勢の反動から、ひとまず利益を確定しようとする売りが出やすかった事で、買い一巡後は次第に売り優勢に反転。また、米政府と与野党議会指導部は25日未明、新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、過去最大となる総額2兆ドル規模の経済対策案で合意した事を受け、株式や原油などのリスク資産が物色され投資家のリスクオフムードが幾分後退する中、安全資産としての金は持ち高調整から売られ、結局この日はマイナス圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、利確売りに押されたNY相場を映し上値追いが一服。買取ベースでは1gあたり6,218円(-138円)と、4営業日ぶりに値を下げ反落しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/26 6218円 (-138円)
03/25 6356円 (+264円)
03/24 6092円 (+296円)
03/23 5796円 (+114円)
03/19 5682円 (-114円)
03/18 5796円 (+148円)
03/17 5648円 (-168円)
03/16 5816円 (-21円)
03/13 5837円 (-212円)
03/12 6049円 (-53円)
10日間の金相場平均価格:5,929円/g
【パラジウム相場】25日のNYパラジウム相場は、先行き供給不安や世界的な株高など、リスク選好意欲の回復を受け5営業日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス2247.60ドル(+460.70ドル)と急騰し、大台の2000ドルを突破し2200ドル台に浮上。中心終値では10日相場(2317.40ドル)以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。なお、1日の上げ幅(+20%)では過去最大となった。このところの売り過剰感や値頃感から、4連騰した前日までの堅調地合いを引き継ぎ、この日のパラジウムも時間外取引きより買いが先行し1800ドル台にのせて推移した。また、新型コロナウイルス対策として、ホワイトハウスと議会上院の民主、共和両党が合意に達した2兆ドル(約222兆円)規模の包括的景気刺激法案を受け、ひとまず過度なリスク回避姿勢が後退。アジアをはじめ欧米株価が上昇し、原油相場も堅調に推移する中、パラジウムにも買いが入り急騰。相場は大台の2000ドルを突破すると、テクニカル要因もあって一気に買いが膨らみ2200ドル台に浮上した。このほか、需要減が意識される反面、コロナ感染拡大を受けた先行き供給不安も意識され相場の支援材料となった。
株式や原油相場の急落から世界経済への先行き不安が高まった事で、パラジウムも先週中頃まで調整地合いが続いていたが、この5日間の上昇では+827.80ドル(+37%)と、下げをやや埋め戻す展開となった。
国内のパラジウムは、20%高と暴騰したNY相場を映し上げ幅を拡大。買取では1gあたり9,108円(+1,452円)と、6営業日続伸し、1日の上げ幅では過去最大の16%高を記録するなど急伸。調整地合いとなった先週まで下げを埋め戻し、9日相場(約2週間半)ぶりの高値となりました。なお、上昇した6日間の上げ幅では2,981円高(+32.7%)となっております。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/26 9108円 (+1452円)
03/25 7656円 (+753円)
03/24 6903円 (+638円)
03/23 6265円 (+17円)
03/19 6248円 (+27円)
03/18 6221円 (+94円)
03/17 6127円 (-435円)
03/16 6562円 (-214円)
03/13 6776円 (-1601円)
03/12 8377円 (-555円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,024円/g
12:25現在の金相場は1トロイオンス1614.55ドル、パラジウムは2213.80ドル、為替は1$110円64銭前後の値動きで推移しております。